Obsidianのプラグインは、記録・検索・整理の困りごとを補うために選びます。15個を一度に入れる必要はありません。標準機能で試し、不足する操作が分かってから候補を一つ追加すると、効果と不具合を切り分けやすくなります。
この記事では15候補の用途と設定例を紹介します。大切なVaultは先にバックアップし、プラグインの現在の配布元・対応環境・保守状況を確認してください。
コアプラグインとコミュニティプラグインの違い
プラグインの話をする前に、Obsidianにおける2種類のプラグインの違いを押さえておきましょう。
コアプラグインとは
コアプラグインは、Obsidian本体にあらかじめ内蔵されている公式の機能群です。デイリーノートやグラフビュー、コマンドパレットなどがこれにあたり、設定画面からオン・オフを切り替えるだけで使い始められます。安全性が高く、まず活用すべきはこちらです。追加のインストールが不要なので、Obsidianを入れた直後からすぐに試せる点も安心材料になります。
コミュニティプラグインとは
コミュニティプラグインは、世界中の開発者がObsidianの拡張機能として公開しているプラグインです。本記事で紹介する15選は、基本的にこのコミュニティプラグインにあたります。数千種類が公開されており、目的に応じて自由に追加できる反面、選びすぎると収拾がつかなくなる点には注意が必要です。
コミュニティプラグインの有効化方法
設定画面の「コミュニティプラグイン」から、まず「制限モード(Restricted Mode)」をオフにし、「閲覧」ボタンから検索して好きなプラグインをインストール・有効化します。インストール直後に「有効化」を押し忘れた場合も、設定の「コミュニティプラグイン」内のインストール済み一覧からあとでオンにできます。公式ヘルプは「コミュニティプラグインは第三者のコードをあなたの代わりに実行するもので、害を及ぼす可能性がある」と注意しているので、入れる前に開発元のページを一度確認しておきましょう(Obsidian公式ヘルプ:コミュニティプラグイン)。作業自体は数クリックで終わりますが、この手軽さゆえに次々と手を出してしまいがちなので、目的を決めてから探すことをおすすめします。
この記事で紹介する15個は、いずれもコミュニティプラグインの中から、公開から長く使われ続けている定番だけを厳選しています。次々に新しいプラグインが公開される世界だからこそ、まずは実績のある定番から触ってみることが、遠回りを避ける近道です。
記録と整理を補う5つの候補
日付で開く、週次記録、雛形、素早い追記、一覧表示という5つの用途の候補です。すべてが必須ではありません。コアのデイリーノートとテンプレートで足りる用途は、そのまま使えます。
1. Calendar|カレンダーからノートを開く
サイドバーにカレンダーを表示し、日付をクリックするだけでその日のデイリーノートを開いたり作成したりできるプラグインです。デイリーノートを運用する人にとって最初の1本になります。
2. Periodic Notes|週次・月次ノートに拡張する
デイリーノートの考え方を、週次・月次・四半期・年次のノートにも広げられるプラグインです。日々の記録に加えて、週単位・月単位の振り返りノートを自動生成できるようになります。
参照: Periodic Notes:開発元の公式リポジトリ
3. Templater|テンプレートに動きを持たせる
Templaterは、テンプレートを適用する際に日付などを計算して挿入できるプラグインです。通常の<% tp.date.now("YYYY-MM-DD") %>は、ノートを開くたびに更新されるという意味ではありません。適用時点の日付を残す用途と、常に変わる表示を分けて考えます。
Templaterの日付関数(2026年10月10日確認)。
4. QuickAdd|ワンクリックで入力を効率化する
あらかじめ登録しておいた操作(テンプレートの実行、特定ノートへの追記など)を、ワンクリックまたは1つのコマンドで呼び出せるプラグインです。「思いついた瞬間にすぐ書ける」状態を作るのに役立ちます。
5. Dataview|ノートをデータベースのように扱う
ノートに書いたメタ情報や内容を検索・集計し、一覧表として表示できるプラグインです。「今月作成したノート一覧」「特定タグが付いたノートの数」といった集計が、クエリを書くだけで実現します。慣れるまで多少の学習が必要ですが、最も応用範囲の広いプラグインの1つです。
| プラグイン | できること | 難易度 |
|---|---|---|
| Calendar | カレンダーからデイリーノートを開く | 易しい |
| Periodic Notes | 週次・月次・年次ノートに対応 | 易しい |
| Templater | テンプレートに動的な値を差し込む | 普通 |
| QuickAdd | ワンクリックで定型操作を実行 | 普通 |
| Dataview | ノートを検索・集計してデータベース化 | やや難しい |
5つの候補から、困っている操作に合うものを一つ選び、作成・保存・再表示を確認します。標準機能で足りる場合は追加しません。
5つの候補を使う場合の初期設定
おすすめプラグインを入れても、初期設定をしないまま放置すると「入れたけれど使っていない」状態になりがちです。ここでは定番5つについて、入れた当日にやっておきたい設定を、開発元のドキュメントに書かれている項目名に沿って紹介します。項目名はバージョンによって変わることがあるので、画面と違う場合は各公式ページを確認してください。
Calendar|日付の形式と保存先は「デイリーノート」側で決める
Calendarには保存先や日付形式の設定がありません。開発元のREADMEによると、Calendarはデイリーノートの設定(日付形式・テンプレートの場所・新しいノートの保存先)を読み取って動きます。先にコアプラグイン「デイリーノート」で保存フォルダとテンプレートを決めておくと、カレンダーの日付をクリックしたときに狙った場所へ狙った形のノートができます。Calendar自身の設定では、週の始まり(Start week on)を日曜か月曜に合わせ、週単位で振り返るなら週番号の表示(Show Week Number)をオンにしておくと便利です(Calendar公式リポジトリ)。デイリーノートそのものの書き方はObsidianデイリーノート活用術で詳しく扱っています。
Periodic Notes|週次・月次ごとに「フォルダ・テンプレート・形式」を分ける
Periodic Notesは、週次・月次などのノートごとに保存フォルダ(Folder)、テンプレート(Template)、ファイル名の日付形式(Format)を個別に設定できます。READMEに記載されている既定の形式は、週次が gggg-[W]ww、月次が YYYY-MM です。最初は週次ノートだけを有効にし、「今週やったこと・来週やること」の2見出しだけのテンプレートを割り当てるのがおすすめです。月次まで一度に広げると、書く場所が増えて続かなくなります(Periodic Notes公式リポジトリ)。
Templater|テンプレート用フォルダを1つ決めて、日付とタイトルを自動で入れる
Templaterの設定で最初に決めるのは「Template folder location(テンプレートを置くフォルダ)」です。公式ドキュメントでは「このフォルダ内のファイルがテンプレートとして使えるようになる」と説明されています。テンプレートの中では、次のように今日の日付やノートのタイトルを自動で差し込めます。
# <% tp.file.title %>
作成日: <% tp.date.now("YYYY-MM-DD") %>
## 今日やること
## メモ慣れてきたら「Trigger Templater on new file creation」と「Folder templates」を組み合わせると、特定のフォルダにノートを作った瞬間に決まったテンプレートが自動で適用されます。深い階層のフォルダに設定したルールほど優先される仕組みです。なお、Templaterは任意のJavaScriptやシステムコマンドを実行できるため、公式も「理解できる、信頼できるところから来たコードだけを実行するように」と注意しています。配布されているテンプレートを中身を読まずに貼り付けるのは避けましょう(Templater公式ドキュメント:設定)。
初回は練習用ノートにテンプレートを適用し、記号が残らず日付へ変わることを確認します。日をまたいで開き直しても通常の挿入済み日付が変わらないことと、再適用で新しい日付が入ることを区別してください。
QuickAdd|まずは「Capture」を1つだけ作る
A.QuickAddには、新しいノートを作る「Template」、決まったファイルへ素早く追記する「Capture」、複数の操作をつなげる「Macro」、ほかの選択肢をまとめるフォルダの役割をする「Multi」の4種類があります。最初の1つにおすすめなのはCaptureです。設定画面で名前を入力し、種類にCaptureを選んで追加したら、追記先(Capture To)に今日のデイリーノートのパスを、書式(Capture format)に時刻つきの箇条書きを指定します。公式ドキュメントの例に沿うと、次のような形になります。
Capture To: Journal/{{DATE}}.md
Capture format: - {{DATE:HH:mm}} {{VALUE}}あとは、選択肢の横にある稲妻アイコンからコマンドとして登録するか、Obsidianのホットキー設定でショートカットを割り当てれば、どの画面からでも1操作で今日のノートに一行メモを残せます。パスはご自身のデイリーノートの保存先に合わせて書き換えてください(QuickAdd公式ドキュメント)。
Dataview|最初のクエリは「最近作ったノート一覧」から
Dataviewは、ノートの作成日やタグなどを条件に一覧表を作れるプラグインです。最初は難しい集計を狙わず、次のような「特定フォルダで直近30日に作ったノート一覧」から試すと仕組みがつかめます。フォルダ名の部分はご自身のVaultに合わせて変えてください。
```dataview
TABLE file.ctime AS "作成日"
FROM "Projects"
WHERE file.ctime >= date(today) - dur(30 days)
SORT file.ctime DESC
```Dataviewには通常のクエリのほかに、JavaScriptで書く「DataviewJS」もあります。公式ドキュメントによると、通常のクエリはVaultを書き換えられない一方、JavaScriptのクエリは他のプラグインと同じ権限で動き、ファイルの作成・変更・削除や通信もできてしまいます。自分で書いたもの、または内容を理解できるものだけを使うのが安全です(Dataview公式リポジトリ)。
この5つの初期設定が済めば、「日付をクリックしてノートを開く→テンプレートで型が入る→思いついたらCaptureで追記→Dataviewで振り返る」という一連の流れが回り始めます。こうして貯めたノートをAIに読ませて仕事に使う方法はObsidianとClaude Codeの連携ガイドで解説しています。
整理・可視化系プラグイン
視覚的に情報を整理したい人向けのプラグインです。
6. Excalidraw|手書き風の図やスケッチを作る
ノートの中に、手描き風の図形やスケッチを描けるようにするプラグインです。文章だけでは伝えにくい構造図やアイデアスケッチを、ノートに埋め込む形で残せます。図で考えるタイプの人ほど、思考の速度に近い形でアイデアを書き留められるようになります。
7. Kanban|マークダウンでかんばんボードを作る
KanbanはMarkdownを保存形式に使うボードです。ボード内のカードが自動的に独立したMarkdownファイルになるわけではありません。詳細を別ノートへ書きたいときは、カードからそのノートへリンクする運用にします。
2026年10月10日のリポジトリには新しい保守担当者を募集する案内があります。利用前に対応版と未解決の問題を確認し、既存Vaultのコピーで移動・保存・再表示を試してください。
Kanbanのリポジトリ(2026年10月10日確認)。
8. Outliner|箇条書きの操作を強化する
箇条書き・アウトラインの並べ替えやインデント操作を、キーボードだけで素早く行えるようにするプラグインです。思考を箇条書きで整理しながら書き進める人には特に効果を感じやすい機能です。階層の入れ替えにマウス操作が要らなくなるだけで、書きながら考えるスピードが上がります。
タスク・表管理系プラグイン
チェックボックスや表をよく使う人向けのプラグインです。
9. Tasks|チェックボックスにタスク管理機能を足す
ノート内のチェックボックスに期限日や繰り返し設定を付けられるようにし、Vault全体のタスクを横断的に一覧表示できるプラグインです。デイリーノートの「明日やること」欄と組み合わせると、簡易的なタスク管理環境として機能します。複数のノートに散らばったタスクを1箇所にまとめて見返せる点が、標準機能にはない価値です。
10. Advanced Tables|表の編集を効率化する
Markdownの表をキーボード操作だけで整形・編集できるようにするプラグインです。列の追加や整列がコマンド一つで行えるようになり、素のMarkdownで表を書く際の面倒さを大きく軽減してくれます。手作業で「|」の位置を揃える手間から解放される効果は、表を多用する人ほど大きく感じられます。
参照: Advanced Tables:開発元の公式リポジトリ
検索・時短系プラグイン
日々の操作を少しずつ速くしてくれる、地味ながら効果の大きいプラグインです。
11. Omnisearch|あいまい検索に対応した全文検索
標準の検索よりも柔軟な、あいまい一致に対応した全文検索を提供するプラグインです。うろ覚えのキーワードからでも目的のノートに辿り着きやすくなります。ノート数が増えてきて標準検索で目的の情報が見つけにくくなったと感じたら、導入を検討するタイミングです。
12. Recent Files|最近開いたノートを一覧表示する
直近で編集・閲覧したノートの一覧をサイドバーに表示するプラグインです。作業中のノートを行き来する機会が多い人ほど、地味に時短効果を感じやすいプラグインです。複数の案件を並行して進めているときに、行き来のたびに検索し直す手間を省いてくれます。
13. Natural Language Dates|自然な言葉を日付に変換する
Natural Language Datesは、たとえば@todayを入力してEnterで日付へ展開するプラグインです。日本語の「今日」「来週金曜」が同じように認識されるとは前提にしません。挿入前後の日付とリンク先を確認します。
元のリポジトリには保守終了と後継候補の案内があります。同名の情報を混同せず、現在インストールする版の配布元と説明を確認してください。
元開発元のREADMEと移行案内(2026年10月10日確認)。
バックアップ・カスタマイズ系プラグイン
運用が安定してきた人向けの、一歩進んだプラグインです。
14. obsidian-git|Vaultの変更をGitで管理する
Vault全体の変更履歴をGitで自動的にコミットできるようにするプラグインです。バックアップの手段としても、ノートの変更履歴を辿る手段としても活用できます。Gitの知識が多少必要になるため、慣れてきた段階で導入するのがおすすめです。「いつの間にか消えていた」というトラブルへの保険として、大切な情報を扱う人ほど検討する価値があります。
参照: Git:開発元の公式リポジトリ
15. Style Settings|見た目をUIから調整する
テーマやプラグインが提供する見た目の設定を、CSSを書かずに設定画面から調整できるようにするプラグインです。細かい配色や余白を自分好みに整えたい人に向いています。見た目の調整に時間をかけすぎるとノートを書く時間が減ってしまうため、最低限の調整にとどめておくのがバランスの良い使い方です。
参照: Style Settings:開発元の公式リポジトリ
15選 早見表
ここまで紹介したプラグインを、カテゴリ別に一覧表でまとめました。
| プラグイン | カテゴリ | できること |
|---|---|---|
| Calendar | デイリーノート補助 | カレンダーから日付ノートを開く |
| Periodic Notes | デイリーノート補助 | 週次・月次・年次ノートに対応 |
| Templater | 入力効率化 | テンプレートに動的な値を差し込む |
| QuickAdd | 入力効率化 | ワンクリックで定型操作を実行 |
| Dataview | 整理・集計 | ノートを検索・集計してデータベース化 |
| Excalidraw | 図解・作図 | 手書き風の図やスケッチを作成 |
| Kanban | 整理・可視化 | マークダウンのかんばんボードを作成 |
| Outliner | 入力効率化 | 箇条書き・アウトラインの操作を強化 |
| Tasks | タスク管理 | チェックボックスに期限・繰り返しを設定 |
| Advanced Tables | 入力効率化 | 表の編集・整形をキーボードで効率化 |
| Omnisearch | 検索 | あいまい検索に対応した全文検索 |
| Recent Files | 時短 | 最近編集したノートの一覧を表示 |
| Natural Language Dates | 時短 | 「今日」「来週」等を日付リンクに変換 |
| obsidian-git | バックアップ | Vaultの変更をGitで自動管理 |
| Style Settings | カスタマイズ | テーマ・プラグインの見た目をUIから調整 |
目的別に選ぶなら|やりたいこと別のおすすめ
15個すべてを試す時間がない場合は、いまの困りごとに近い行だけを見て、そのプラグインから入れてください。
| やりたいこと | おすすめプラグイン | 先に済ませておくこと |
|---|---|---|
| 毎日の記録を習慣にしたい | Calendar → Templater | コアプラグイン「デイリーノート」の保存先を決める |
| 週・月単位で振り返りたい | Periodic Notes | 週次ノートのテンプレートを1枚だけ作る |
| 思いつきをすぐ書き留めたい | QuickAdd(Capture) | 追記先のノートを1つに決める |
| 散らばったタスクを1か所で見たい | Tasks | チェックボックスで書く習慣をそろえる |
| ノートを一覧・集計したい | Dataview | フォルダかタグの付け方をそろえる |
| 図で考えたい | Excalidraw | 図を置くフォルダを決める |
| 消えても困らないようにしたい | obsidian-git | Gitの基本操作を確認する |
コミュニティプラグインは公式の一覧からも検索できます。詳細な仕様や最新情報はObsidian公式サイトで確認してください。
良いプラグインの見極め方
コミュニティプラグインは数が多く、どれが自分に合うのか判断に迷います。選ぶときに意識したいポイントを3つ紹介します。
更新頻度を確認する
最新のリリース日だけでなく、対応するObsidian版、未解決の重大な問題、保守担当の案内を見ます。更新頻度が高いことや利用者が多いことだけでは安全性を保証できません。
まず1つだけ試してみる
「良さそう」と感じたプラグインをまとめて何個も入れるのではなく、1つ入れて数日使ってみて、本当に必要かどうかを判断してから次に進むのがおすすめです。この一手間が、後々の「入れすぎ」を防ぐ最大のコツになります。気に入らなければ無効化すればよいだけなので、気軽に試して構いません。
困りごとが先、プラグインは後
「便利そうだから入れる」のではなく、「この作業が面倒だから、それを解決するプラグインを探す」という順番で選ぶと、本当に使い続けるプラグインだけが残ります。本記事の15選も、まずは自分の困りごとに近いものから読んでみてください。
日本語の情報があるかも確認する
海外製のプラグインが多いため、設定画面が英語のみというケースも珍しくありません。英語に抵抗がある場合は、日本語での紹介記事や解説が見つかるプラグインから優先的に試すと、つまずきにくくなります。本記事で紹介した15個は、いずれも比較的情報を探しやすい定番プラグインです。
入れる順番のおすすめ
| 順番 | 行うこと | 確認すること |
|---|---|---|
| 導入前 | Vaultをバックアップし、復元先を確かめる | ノートと添付がコピーにそろう |
| 標準機能 | 必要なコアプラグインで試す | 日付ノートや雛形で目的を満たせるか |
| 候補を1つ追加 | 困っている操作だけを設定する | 作成・保存・再読込が期待どおりか |
| 継続判断 | 必要なら別の端末でも試す | 無効化しても元ノートを読めるか |
経過日数ではなく必要性で次へ進みます。バックアップを、ノートが増えた数カ月後まで先送りしないでください。
入れすぎ注意|重くなる・移行性が下がる
便利だからといって次々に手を出すと、思わぬデメリットが生じます。
動作が重くなる
プラグインが増えるほど、Obsidianの起動や動作が徐々に重くなっていきます。特に、常時バックグラウンドで動作するタイプのプラグインを多数入れていると、体感速度の低下につながりやすくなります。
他のツールへの移行性が下がる
特定のプラグインに依存した書き方を続けると、将来別のツールへ移行する際に、その部分だけ再現できなくなるリスクがあります。Obsidianの強みであるプレーンなMarkdownという可搬性を活かすなら、プラグイン固有の記法への依存は最小限にとどめる意識も大切です。この可搬性の高さは、Notionのようなクラウド型ツールと比較したときのObsidianの優位点でもあり、詳しくはObsidian vs Notion徹底比較で解説しています。
「一度も見返していない」プラグインは削除する
数か月に一度、実際に使っているプラグインの一覧を見直す時間を取ることをおすすめします。「入れたはいいが一度も設定画面すら開いていない」というプラグインは、迷わず無効化・削除して構いません。使っていない機能を持ち続けることに、メリットは何もありません。
AI時代の視点|プラグインよりプレーンさが資産
2026年現在、プラグイン選びにはもう1つ重要な視点が加わっています。
AIが読むのはプラグインの機能ではなくテキストそのもの
Claude CodeのようなAIエージェントがObsidianのVaultを読むとき、見ているのはプラグインが生成する見た目ではなく、素のMarkdownテキストです。つまり、プラグインで華やかに装飾されたノートよりも、プレーンなテキストで淡々と書かれたノートの方が、AIにとっては扱いやすい場合が多いのです。ObsidianとAIエージェントの連携全体についてはObsidianの使い方・料金・始め方の完全ガイドで解説しています。
プラグインは「人間の入力を楽にする道具」と割り切る
この観点に立つと、プラグインの役割は「AIに読ませるノートを増やす」ことではなく、「人間が書く・整理する作業を楽にする」ことに徹するのが合理的です。Dataviewでの集計やTemplaterでの自動入力は、あくまで人間側の手間を減らす工夫であり、書かれる中身自体はできるだけプレーンなテキストに保つ、という意識を持っておくと、AI時代にも通用する運用になります。
AIに要約や整理を任せられる部分は任せる
従来はプラグインで自動化していたような「タグ付け」「分類」「要約」といった作業も、AIエージェントに直接依頼すれば済んでしまう場面が増えています。プラグインを探す前に、それはAIに頼めば解決する話ではないか、と一度考えてみる習慣も、2026年らしいプラグインとの付き合い方です。
AIへ渡す資料では保存された本文も確認する
AIへ渡す資料では、人が使うプラグインの画面だけでなく、保存された本文に必要な意味が残っているかを確かめます。表やボードの内容を別のテキストエディターで見て、判断に必要な項目が読めるかを確認すると引き継ぎにも役立ちます。
プラグインが必要になるタイミングの目安
「今の自分にプラグインが必要かどうか」を判断する目安を紹介します。
まだ必要ない段階
標準のノート・リンク・検索で目的を満たせるなら、追加のコミュニティプラグインは不要です。使用日数やノート数ではなく、繰り返し困っている操作があるかで判断します。
そろそろ必要になる段階
毎日デイリーノートを書く習慣が定着し、「同じ操作を何度も繰り返している」「特定の集計を毎回手作業でやっている」と感じ始めたら、それを解決してくれるプラグインを1つずつ検討するタイミングです。困りごとが先にあって、それを解決する手段としてプラグインを選ぶ順番を守ると、入れすぎを防げます。
本格的に活用している段階
ノート数が数百〜数千件を超え、複数のプロジェクトを並行して管理するようになると、Dataviewでの集計やTasksでの横断的なタスク管理の恩恵を強く感じられるようになります。この段階まで来たら、自分の運用に合わせてプラグインの構成を定期的に見直す習慣を持つとよいでしょう。
実務で試すときに確認したいこと
プラグインは、解決したい不便が明確になってから一つずつ追加します。提供元と必要な権限を確認し、検証用のノートで動作を試します。複数を一度に導入すると不具合の原因を切り分けにくいため、変更前の状態へ戻す方法も合わせて残してください。
この記事の「プラグインを増やす前の確認」を、自社の業務[業務名]に置き換えて検討します。
前提:[現在の手順・使ってよい資料・確認担当]
確認したいこと:追加する機能が必要な理由と、問題が起きたときの戻し方は明確ですか?
上の資料で分かること、不明なこと、最初に確認することを分けて整理してください。事実や実績を作らず、提案には理由を添えてください。外部送信や設定変更は行わず、検討用の案を出してください。よくある質問
Q. プラグインは全部で何個入れるのが適正ですか?
A.決まった正解はありませんが、目安としてはまず5〜10個程度から始め、実際に使わなくなったものは都度削除していくのがおすすめです。個数そのものより、「今も使っているか」を定期的に見直すことの方が重要です。多い人でも、日常的に使っているのは10〜15個程度に落ち着くことがほとんどです。
Q. プラグインを入れるとObsidianは重くなりますか?
A.プラグインの数や種類によっては動作が重くなることがあります。特に常時動作するタイプのプラグインを多数入れている場合は影響が出やすいため、使っていないプラグインはこまめに無効化・削除することをおすすめします。動作が急に重くなったと感じたら、直近で追加したプラグインを疑って一時的に無効化してみるのも有効な対処法です。
Q. どのプラグインから入れるべきか迷っています
最初に困っている操作を一つ決めてください。今日の記録を作るだけなら、コアのデイリーノートで始められます。追加が必要になったら、コピーしたVaultで一つずつ試します。
Q. プラグインの安全性は大丈夫ですか?
第三者のプラグインは、データやネットワークにアクセスできる場合があります。掲載した15候補の安全性や継続保守を一括で保証はできません。配布元、機能、現在の保守状況、組織の許可を確認し、バックアップした環境で試してください。
まとめ: プラグインは目的から逆算して最小限に選ぶ
まず標準機能で試し、困りごとに対応する候補を一つ選びます。バックアップ、配布元と保守状況、保存後の内容、他端末での動作を確認してください。Templaterの日付は適用時、KanbanはボードをMarkdownで保存するなど、表示と保存の仕組みを分けて理解すると設定で迷いにくくなります。
AI活用の「何から?」を、
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御社の仕事を伺い、AIに任せる業務と
最初に試すことを、一緒に決めます。
- AIに任せたい仕事を整理
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次は、御社の話を聞かせてください。
参考資料・出典
製品の機能・仕様や外部の発表は、以下の資料を参照しています。PLaiの運用例・実績と、公式の説明を分けてご覧ください。
- Obsidian公式ヘルプ:コミュニティプラグイン
コミュニティプラグインの導入と管理
確認日: - Calendar:開発元の公式リポジトリ
Calendarの機能・設定方法と更新情報
確認日: - Periodic Notes:開発元の公式リポジトリ
Periodic Notesの機能・設定方法と更新情報
確認日: - Templater:開発元の公式リポジトリ
Templaterの機能・設定方法と更新情報
確認日: - QuickAdd:開発元の公式リポジトリ
QuickAddの機能・設定方法と更新情報
確認日: - Dataview:開発元の公式リポジトリ
Dataviewの機能・設定方法と更新情報
確認日: - Excalidraw:開発元の公式リポジトリ
Excalidrawの機能・設定方法と更新情報
確認日: - Kanban:開発元の公式リポジトリ
Kanbanの機能・設定方法と更新情報
確認日: - Outliner:開発元の公式リポジトリ
Outlinerの機能・設定方法と更新情報
確認日: - Tasks:開発元の公式リポジトリ
Tasksの機能・設定方法と更新情報
確認日: - Advanced Tables:開発元の公式リポジトリ
Advanced Tablesの機能・設定方法と更新情報
確認日: - Omnisearch:開発元の公式リポジトリ
Omnisearchの機能・設定方法と更新情報
確認日: - Recent Files:開発元の公式リポジトリ
Recent Filesの機能・設定方法と更新情報
確認日: - Natural Language Dates:開発元の公式リポジトリ
Natural Language Datesの機能・設定方法と更新情報
確認日: - Git:開発元の公式リポジトリ
Gitの機能・設定方法と更新情報
確認日: - Style Settings:開発元の公式リポジトリ
Style Settingsの機能・設定方法と更新情報
確認日: - Templater公式ドキュメント:設定
テンプレートフォルダ・新規作成時の自動適用・フォルダテンプレートと安全上の注意
確認日: - QuickAdd公式ドキュメント
Captureの追記先と書式、ホットキーの割り当て
確認日:







