Claude MaxとTeamのプランに、Claude Platformで使えるAPIクレジットが毎月付くようになりました。金額はMax 5xが100ドル、Max 20xが200ドル、Teamは席数に応じて最大500ドルです。自分のアプリやエージェントをClaude APIで動かす費用に使えます。一方で、ふだん対話で使うClaude Codeの利用分には使えません。
Claudeの開発者向け公式アカウント(@ClaudeDevs)は、日本時間2026年10月8日3時8分に順次提供を始めると告知し、10月9日1時9分には利用できるようになったと案内しました。告知では、Haiku 5.5を含むどのモデルにも使えると説明しています。本記事は、Claude Platformの公式資料とヘルプセンターの記事を10月9日に確認してまとめています。編集部はクレジットの受け取り手順を実際には試しておらず、手順は公式資料の記載に基づきます。
元資料:@ClaudeDevsの告知(Max・Team向け毎月のAPIクレジット)。2026年10月9日確認。

金額と対象のプラン
| プラン | 毎月のクレジット |
|---|---|
| Max 5x | 100ドル |
| Max 20x | 200ドル |
| Team(Standardの席) | 1席あたり20ドル |
| Team(Premiumの席) | 1席あたり100ドル |
| 割引のTeam(非営利団体・研究者向け) | 通常のTeamと同じ |
Teamでは、全席分が1つの残高にまとめられ、上限は月500ドルです。公式資料の例では、Standard 3席とPremium 2席のチームは月260ドルになります。Free、Pro、Enterpriseのプランは対象外です。
受け取る前の条件
- 対象のプランが有効で、支払いに問題がないこと。
- 新しく加入した場合は、対象のプランで7日たってから受け取れます。
- Maxは契約者本人、TeamはPrimary OwnerかOwnerが手続きします。
- 受け取る側のClaude Console(APIの管理画面)の組織で、Owner・Admin・Billingのいずれかの役割が必要です。
- iPhoneやAndroidのアプリで契約した場合も対象です。手続きはWebブラウザのclaude.aiで行います。
ヘルプセンターによると、Anthropicは数日かけて順に提供を進めています。設定画面に表示がない場合は、7日たっているか、役割が足りているかを先に確かめてください。Consoleには、claude.aiと同じメールアドレスでサインインするよう案内されています。連携でエラーが出たときは、数時間おいて試し直します。
受け取りの手順
- claude.aiで、Maxなら「Settings > Billing」、Teamなら「Organization settings > Billing」を開きます。
- 「API credits」の欄で、クレジットを受け取るConsoleの組織を選び、規約に同意して連携します。組織がなければ、この流れの中で作れます。
- Consoleの「Settings > Billing」にある「Promotional credits」に、金額と期限が表示されます。APIキーを作れば使い始められます。Claude Platform側に支払い方法を登録する必要はありません。
連携できる組織は1つだけで、自分では変更できません。あとから変えるにはサポートへの連絡が必要です。開発に使う予定の組織を選んでおくと、付け替えの手間を避けられます。
組織を選ぶ前の確認:公式では、1つの対象プランを紐付けられるConsole組織は1つで、Console組織側も1つのプランからのみクレジットを受け取れます。たとえば個人Maxと会社Teamの両方に関わっていても、同じ組織へ重ねて受け取れる前提にはしません。受取先の組織名、管理者の権限、既存の紐付け、請求先を画面で確かめ、会社の組織へ個人の判断で紐付けないようにします。公式の受取条件(2026年10月10日確認)。
使える製品と使えない製品
| 製品 | クレジットの対象 |
|---|---|
| Claude API(Messages APIとMessage Batches API) | 対象 |
| Claude Managed Agents | 対象 |
| Claude Agent SDK | 対象 |
| ConsoleのPlayground | 対象 |
| Claude Code(ターミナル・IDE・デスクトップ・Webで対話する使い方) | 対象外 |
| Claude・Claude Code・Coworkで上限を超えた後の追加利用分 | 対象外 |
| Amazon Bedrock・Google Cloud・Microsoft Foundry・Claude Platform on AWS | 対象外 |
unset ANTHROPIC_API_KEYはBashやzshで、現在のシェルからAPIキーの設定を外す操作です。PowerShellで同じ目的ならRemove-Item Env:ANTHROPIC_API_KEY -ErrorAction SilentlyContinueを使います。永続設定や管理者の認証設定を変更するものではなく、別の端末や起動元に残る設定もあります。切替後は認証方法と請求先を再確認し、キーの値を表示して確認する必要はありません。
claude -pとAgent SDKは「どの認証で動かすか」で変わる
Claude Codeを使う人がいちばん迷うのがここです。ヘルプセンターによると、claude -pとAgent SDKは、連携したConsoleの組織で作ったAPIキーで自分で動かしたときはクレジットの対象です。Agent SDKの利用として請求されるためです。一方、Claudeのプランでログインしたまま動かすと、これまでどおりプランの利用上限から使われ、クレジットは減りません。Claude CodeのGitHub Action、IDE拡張、Claudeのデスクトップアプリから始めた実行は、-pを付けていてもClaude Codeの利用として扱われ、対象外です。
APIキーを環境変数に入れたままにすると、対話の利用まで巻き込みます。Claude Codeの環境変数の資料によると、ANTHROPIC_API_KEYが設定されていると、ログインしていてもプランの代わりにそのキーが使われます。-pではキーがあれば必ず使われ、対話の画面でも一度承認するとキーが優先されます。対話の利用はクレジットの対象外なので、購入したクレジットから引かれるか、残高不足で止まります。キーは、それを使うプログラムの設定にだけ置き、対話をプランで使うときはunset ANTHROPIC_API_KEYで外してください。
公式資料によると、残高がこのクレジットだけの組織で、対象外のClaude Codeのセッションを動かすと、Claude Codeに次の表示が出ます。
Credit balance too low · Add funds: https://platform.claude.com/settings/billing期限・使う順番・共有のルール
- 期限:請求の周期ごとに付与され、その周期の終わりに失効します。繰り越しはありません。年払いのプランは毎月付与されます。
- 使う順番:このクレジットが先に使われ、そのあと自分で購入したクレジットが使われます。自動チャージは購入した残高だけを見て動くため、このクレジットが残っていても補充されることがあります。
- 共有:連携した組織のすべてのAPIキーとワークスペースが、同じ残高から使います。プロジェクトごとに上限を決めたいときは、ワークスペースを分けて支出上限を設定します。
- 月の支出上限:クレジットで払った分も、組織の月の支出上限に数えられます。支出上限は毎月1日に、クレジットは請求の周期ごとにリセットされるため、時期がずれます。自分で低い支出上限を設定している場合は、クレジットが残っていても止まることがあるので確かめてください。
- プランの上限は変わらない:クレジットを受け取っても、ClaudeやClaude Codeの利用上限は増えません。
- 使い切ったら:購入したクレジットや自動チャージがあればそちらで続きます。なければ、次のクレジットが届くまでAPIのリクエストは止まり、Claudeのプランへ請求されることはありません。Anthropicの営業経由で請求書払いにしている組織は、超えた分が通常どおり請求されます。
APIには、使える量の上限を段階で決める「利用ティア」があります。連携した組織は、少なくともStartのティアに上がります。月のクレジットが200ドルを超える場合は、少なくともBuildのティアに上がります(Max 20xはちょうど200ドルなので、この条件には当たりません)。一方で、クレジットで使った金額は、さらに上のティアへ上がるための実績には数えられません。
プランを変えたときの扱い
| 変更 | 扱い |
|---|---|
| 解約・対象外へのダウングレード・返金 | 以降の付与は止まる。受け取り済みの分は期限まで使える |
| Max 5xからMax 20xへ | 日割りの分がすぐ付与され、その後は請求の周期ごとに200ドル。Google Playで契約している場合、200ドルの付与は遅れ、遅くとも次の更新時までに届く |
| MaxからTeamへ | Maxでの連携は終わり、Teamが7日続いた後にTeamのOwnerが受け取れる |
| Teamの席の増減 | 増やした席は次の請求月の付与額から反映。減らした席はプランの更新まで残るため、付与額が下がる場合があるのは更新後。上限は500ドルのまま |
Claude Codeを使う人の使い道(編集部の提案)
ここからは編集部の提案です。クレジットは「対話で使うClaude Codeの代わり」にはなりませんが、Claude Codeで作ったものをAPIで動かす段階で役に立ちます。
- Agent SDKで作った小さな自動化を試す:社内の定型作業を、連携した組織のAPIキーで動かし、1か月でどれだけ使うかを測る。
- Managed Agentsで定期の仕事を任せる:@ClaudeDevsは日本時間10月9日、SlackやGitHubを定期的に読んで更新を投稿するエージェントの作り方を紹介し、このクレジットを使えると案内しています。
- 料金を確かめてから使う:100〜200ドルでどれだけ使えるかは、モデルと使い方で大きく変わります。料金ページでモデルごとの単価を確かめ、ConsoleのCostページで実際の使用額を見ながら進めてください。
- 急がない処理はバッチに回す:公式資料は、すぐに結果が要らない処理をMessage Batches APIに回すと費用が50%下がると説明しています。ほかに、作業に合ったモデルを選ぶこと、繰り返し送る内容にプロンプトキャッシュを使うことも勧めています。
どの使い方でも、まずワークスペースごとの支出上限を決めてから始めると、共有の残高を1つの試作が使い切る事態を防げます。
よくある質問
Proプランでも受け取れますか?
いいえ。公式資料では、対象はMax 5x、Max 20x、Team(割引のTeamを含む)で、Free、Pro、Enterpriseは対象外です(2026年10月9日確認)。
使わなかった分は翌月に繰り越せますか?
繰り越せません。請求の周期の終わりに失効します。
Claude Codeの上限に達したあと、このクレジットで続きを使えますか?
使えません。ヘルプセンターは、対話で使うClaude Codeのセッションや、プランの上限に達した後の追加利用分は対象外と説明しています。例外は、claude -pを連携した組織のAPIキーで動かす場合で、これはAgent SDKの利用として対象になります。
6月に発表されたAgent SDK向けのクレジットと同じものですか?
いいえ。ヘルプセンターのFAQはこの問いに「いいえ」と答え、そのクレジットは提供されていないと説明しています。今回のAPIクレジットは、Claude API・Claude Managed Agents・Claude Agent SDKに使え、Consoleの組織で受け取るものです(2026年10月9日確認)。
まとめ:まず連携する組織を決め、APIで動かすものに使う
毎月のAPIクレジットは、MaxとTeamの利用者が自分のアプリやエージェントをClaude APIで試すための枠です。連携できる組織は1つで自分では変えられないため、使う組織を決めてから手続きしてください。Claude Codeの対話には使えないこと、claude -pやAgent SDKは連携した組織のAPIキーで動かしたときだけ対象になることも、あわせて押さえておくと迷いません。





