Claude Haiku 5.5は、Claude Codeで「数の多い軽い作業」を安く任せたいときの新しい選択肢です。Claude Code v2.1.293以降で選べます。公式は、要約や分類、サブエージェントに任せる作業に向いていると説明しています。
Anthropicは日本時間2026年10月8日3時1分にHaiku 5.5を発表し、3時8分にClaude Code開発者向けアカウントがClaude Codeでの提供を告知しました。本記事は、公式の発表ページ、v2.1.293のリリースノート、モデル設定の公式資料を10月8日に確認して作成しました。編集部もv2.1.293で1回だけ動作を確かめました。ただし、性能や費用をほかのモデルと比べた測定ではありません。
元資料:Claude Code開発者向けアカウントの告知。2026年10月8日確認。

Haiku 5.5で何が変わったか
公式発表の要点は、Haikuシリーズの価格が大きく下がり、性能も上がったことです。Anthropicは「これまでで最も安く、最も速く、最も高性能な小型モデル」と説明しています。
| 項目 | 公式発表の内容 |
|---|---|
| モデルID | claude-haiku-5-5 |
| 料金(10万トークン以下の依頼) | 100万トークンあたり入力0.10ドル、出力0.50ドル。キャッシュ読み出しは0.01ドル |
| 料金(10万トークンを超える依頼) | 入力0.50ドル、出力2.50ドル。キャッシュ読み出しは0.05ドル |
| Haiku 4.5との比較 | 平均で約75%安く動く |
| コンテキスト | 100万トークン |
| effort(考える深さ) | Haikuで初めて調整できる。Claude Codeでの既定はmedium |
| 提供先 | Claude Platform、Claude Codeを含む全プラットフォーム。AWS、Google Cloud、Microsoft Azureでも提供 |
料金は告知の続き投稿、コンテキストはリリースノート、effortの既定値はモデル設定の資料で確認しました。
「平均で約75%」という数字は、読み方に注意が要ります。公式の注記によると、価格そのものは10万トークン以下の依頼で90%、それを超える依頼で50%下がっています。Haiku 4.5への依頼の約9割は10万トークン以下だったため、平均すると下げ幅が大きくなります。一方で、文章をトークンに区切る方式が新しくなり、同じ作業でも数えられるトークンがやや増えます。その両方を含めた平均が約75%です。
Claude Codeで使う場合は、依頼の長さに気をつけます。Claude Codeはシステムの指示やツールの説明も一緒に送るため、短い依頼でも1回のやり取りが数万トークンになります。編集部の小さな作業でも、1回のやり取りで約3万トークンが読み込まれていました(キャッシュからの読み出しを含む)。会話が長くなると、単価が高い「10万トークン超」の段階に入りやすくなります。
Claude CodeでHaiku 5.5を使う方法
公式資料によると、Haiku 5.5を使うにはClaude Code v2.1.293以降が必要です。古い版なら、更新してから切り替えます。
claude --version # 2.1.293以降かを確認
claude update # 古い場合は更新
claude --model haiku # Haikuで起動
/model haiku # 切り替え。新しいセッションの既定にも保存される公式資料によると、/model haikuのように名前を直接打つと、そのモデルが次回以降の既定としても保存されます。このセッションだけ試したい場合は、引数なしの/modelで一覧を開き、Haikuの行でsを押します。
Anthropic APIに直接つないでいる場合、haikuという別名はHaiku 5.5のことです。ただし、Claude Platform on AWS、Amazon Bedrock、Google Cloud、Microsoft Foundry経由では事情が違い、10月8日時点の公式資料ではhaikuがHaiku 4.5を指します。これらの経路でHaiku 5.5を使うには、各サービスでのモデルIDを直接指定するか、環境変数ANTHROPIC_DEFAULT_HAIKU_MODELで固定してください。なお、この環境変数は、Claude Codeが裏側で自動的に動かす処理のモデルにも効きます。
編集部の環境は、Mac、Claude Code 2.1.293、claude.aiのアカウントでの接続です。この環境でclaude -p --model haikuを使い、小さな読み取り作業を1回実行しました。記録されたモデル名はclaude-haiku-5-5でした。Claude Codeが表示した費用は、定価で換算して約0.0045ドルです。実際の請求額ではなく、1回だけの記録なので、ほかのモデルとの比較にも使えません。
1セッションだけ試す場合は、ターミナルで次のように起動できます。対話の中で使う/modelとは入力場所が違います。
claude --model haiku同じ短いログを使い、失敗したテスト名と件数が原文に一致するかを先に確認します。速度だけでなく、見落とし・推測の混入・確認の手間を記録してから、対象を増やしてください。
サブエージェントに割り当てる
公式発表は、Opus 5.5やSonnet 5.5が呼び出すサブエージェントの役に、Haiku 5.5が向いていると説明しています。Claude Codeのコストの公式資料も、単純なサブエージェント作業にはmodel: haikuを指定する方法を案内しています。
毎回同じ役割で使うなら、サブエージェントの定義ファイルにモデルを書いておくのが確実です。以下は編集部が作った例で、実在のチームの設定ではありません。
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name: log-summarizer
description: 長いログやテスト出力を読み、失敗した箇所だけを短くまとめる
model: haiku
effort: low
tools: Read, Grep, Glob
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ログを読み、失敗したテスト名・エラーメッセージ・該当ファイルだけを箇条書きで返してください。
原因の推測や修正はしないでください。サブエージェントの公式資料によると、使うモデルは次の順に優先して決まります。呼び出しごとの指定、定義ファイルのmodel、環境変数CLAUDE_CODE_SUBAGENT_MODEL、メインの会話のモデルの順です。Claudeはサブエージェントを呼ぶたびにモデルを指定できるため、依頼文で「このログの要約はhaikuのサブエージェントで」と頼むと、その指定が使われることがあります。ただし、編集部はモデルの受け渡しまでは確かめていません。役割の通常設定は定義ファイルに書きます。ただし呼出し時の指定で変わり得るため、絶対的な固定ではありません。現在の公式資料には、CLAUDE_CODE_SUBAGENT_MODEL_FORCEで子のモデルを強制する設定もあります。組織が用意した環境では、定義だけでなく適用された設定を確認してください。
effortも、サブエージェントごとに変えられます。詳しくはサブエージェントのeffort指定の解説で紹介しています。
Opus・Sonnetとの使い分け
Anthropicは、AIが自分で何手も進める複雑なコーディングには、Sonnet 5.5とOpus 5.5の方が適していると明記しています。ターミナルでの作業課題を解かせる評価Terminal-Bench 4.0でも、公式の結果はHaiku 5.5が39.2%、Sonnet 5.5が70.6%でした。
Haikuの製品ページは、使い分けをさらに具体的に書いています。複雑なコーディングや知識作業ではOpus 5.5が日常の主力で、Sonnet 5.5は範囲がはっきりした作業に合う、という説明です。Haiku 5.5は、速さと量が大事な作業に使うよう勧めています。
| 作業の例 | 向くモデル | 公式の説明 |
|---|---|---|
| 大量のファイルから該当箇所を探し、一覧にする | Haiku 5.5 | サブエージェントや大量の作業に向く |
| 長いログや議事録の要約、分類、依頼の振り分け | Haiku 5.5 | 要約・分類・振り分けを得意な作業として挙げている |
| 何をどこまで直すかが決まった修正 | Sonnet 5.5 | 範囲がはっきりした作業に合う |
| 設計を含む複雑な実装、原因の切り分けが難しい不具合 | Opus 5.5 | 複雑なコーディングの日常の主力 |
なお、公式発表の本文は、Haiku 5.5を「範囲を絞った作業」に向くとも説明しています。Sonnet 5.5の行は製品ページのFAQの書き方に合わせたもので、公式の中でも表現に幅があります。作業の例は、公式の説明に合わせて編集部が当てはめたものです。実際に任せたい作業で、結果の質と費用を見比べて決めてください。
同時に発表された料金の変更
同じ発表で、ほかに2つの変更がありました。
- Sonnet 5.5のキャッシュ読み出しが、100万トークンあたり0.20ドルから0.10ドルへ半額になりました。公式は、多くのエージェント作業でSonnet 5.5が約20%安くなると説明しています。
- MaxとTeamのプランに、毎月のClaude Platform用APIクレジットが付きます。金額はMax 5xが100ドル、Max 20xが200ドルです。Teamは席数に応じて最大500ドルで、チーム全体で共有します。公式発表では、今週中に順次配るとしています。
注意したいのは、このクレジットの対象です。ヘルプセンターの説明では、APIやAgent SDKでの利用は対象ですが、ターミナル・IDE・デスクトップ・Webで対話的に使うClaude Codeは対象外です。普段のClaude Codeの利用料が下がる話ではありません。受け取るには、claude.aiの請求設定からClaude Consoleの組織を1つ結び付けます。新しく加入した人は、対象のプランに入って7日たってから受け取れます。
切り替える前に確認したいこと
- 版:公式資料は、Haiku 5.5にはv2.1.293以降を使うよう案内しています。
- 接続経路:Claude Platform on AWS、Amazon Bedrock、Google Cloud、Microsoft Foundry経由では、haikuがHaiku 4.5を指します。
- 料金の見方:上の料金は、APIで使った分だけ払う場合の価格です。Pro・Maxプランで使う場合の利用上限との関係は、今回の発表資料には書かれていません。
- 難しい作業:公式も、複雑なコーディングには上位モデルを勧めています。安さだけで全部を置き換えないようにします。
- 会話の再開:設定のmodelがhaikuのまま、Haiku 4.5で保存した会話を再開すると、Haiku 5.5で続きます。
よくある質問
Claude Codeの既定のモデルがHaiku 5.5に変わりますか?
いいえ。今回変わったのは、haikuという別名が指すモデルと、Anthropic APIでの既定のHaikuです。メインの会話で使うモデルは、これまでどおり/modelや設定で選びます。
effortはどこで変えますか?
/effortや/modelの画面で選べます。Haiku 5.5はlow・medium・high・xhigh・maxの5段階に対応し、Claude Codeでの既定はmediumです。
APIクレジットでClaude Codeを使えますか?
ヘルプセンターでは、対話的に使うClaude Codeは対象外とされています。APIやAgent SDKで作るツールやエージェントに使うクレジットです。
まとめ:軽い作業から、任せる先を分ける
Haiku 5.5は、Claude Codeの作業を「考える所」と「数をこなす所」に分けて回すための選択肢です。まずはv2.1.293以降に更新し、ログの要約やファイル探しのような、短くて数の多い作業を1つ選んで、Haiku 5.5のサブエージェントに任せてみてください。結果の質と費用を、いつものモデルと見比べてから広げるのが確実です。





