Claude CodeのJetBrains連携は、IntelliJ IDEAやPyCharmなどのIDEとClaude Codeをプラグインでつなぎ、変更の差分をIDEの画面で確かめたり、選択中のコードを自動で伝えたりする仕組みです。Claude Codeそのものはターミナルで動き、プラグインはIDEとの橋渡しをします。
先に答えをまとめると、CLIとプラグインを両方入れ、IDEを再起動し、IDEの内蔵ターミナルでclaudeを実行します。別のターミナルで動かす時は、Claude Codeの中で/ideを実行します。つながったかどうかは、コードを選択してSelected N linesが表示されるか、差分がIDEで開くかで確かめます。
この記事は、2026年11月1日に確認したAnthropicの公式資料をもとに、編集部が手順と確認の順序をまとめたものです。プラグインは「Claude Code [Beta]」というベータ版で、画面の項目名やショートカットは今後変わる可能性があります。本文中の手順は説明用で、編集部がIDEで実際に操作して確かめた実測結果ではありません。
Claude CodeのJetBrains連携でできること
公式資料(英語)によると、プラグインはIntelliJ IDEA、PyCharm、Android Studio、WebStorm、PhpStorm、GoLandなど、多くのJetBrains製IDEで使えます。接続すると次のことができるようになります。
| 機能 | できること |
|---|---|
| すばやい起動 | Cmd+Esc(Mac)、Ctrl+Esc(Windows、Linux)またはClaude Codeのボタンで開く |
| 差分の表示 | コードの変更を、ターミナルではなくIDEの差分画面で開く |
| 選択範囲の共有 | IDEで選択中の範囲や開いているタブの情報が、Claude Codeへ自動で伝わる |
| ファイル参照の挿入 | Cmd+Option+K(Mac)、Alt+Ctrl+K(Windows、Linux)でファイルと行の参照を入れる |
| 診断の共有 | 構文エラーなどIDEの検査結果を、Claudeが読みに行く |
診断は、編集の後に自動で送られるわけではありません。ClaudeがgetDiagnosticsというツールを呼んだ時に読まれます。確かめてほしい時は、依頼の中で「IDEの診断を確認して」と書くと伝わります。
VS Codeの拡張機能との違い
VS Codeの拡張機能は、公式資料(英語)によるとチャットのパネル用にCLIの複製を同梱しています。一方で、公式資料の説明では、JetBrainsのプラグインはIDEの内蔵ターミナルでclaudeコマンドを実行してつなぐ形で、CLIを同梱していません。そのため、CLIとプラグインの両方を入れる必要があります。「プラグインを入れたのに起動しない」という時は、まずここを確かめます。
似た名前の別の経路
「JetBrainsでClaudeを使う」と書かれた情報には、別の経路も混ざっています。動く仕組みと使用量の数え方が違うので、最初に区別します。この記事で扱うのは一番上の経路です。
| 経路 | 提供元 | 使用量の数え方 |
|---|---|---|
| Claude Code [Beta]プラグイン+CLI | Anthropic | Claudeのプラン、またはClaude Consoleのアカウント |
| JetBrains AI AssistantのClaude Agent | JetBrains | JetBrains AIの認証、またはAPIキーの設定で決まる |
| JetBrains Air Gateway経由のClaude Code | JetBrains | JetBrains AIのクレジット |
JetBrainsの公式ブログによると、Air Gatewayを構成すると~/.claude/settings.jsonが書き換えられ、Claudeのプランの枠ではなくJetBrains AIのクレジットが使われます。Claudeのプランの枠を使いたい場合は、その構成は要りません。どちらで動いているかは、claudeの起動画面で確かめられます。Marketplaceには似た名前の別のプラグインもあります。公式資料が案内しているのは、配布元がAnthropicの「Claude Code [Beta]」です。
![JetBrains連携をつくる3つの部品です。CLI(claudeコマンド)はプラグインとは別に入れます。プラグイン「Claude Code [Beta]」はIDEへ入れます。つなぎ方は、内蔵ターミナルでの起動か/ideの実行です。プラグインにCLIは含まれません。](/claude-code-studio/assets/claude-code-jetbrains-figure-f66059c92b19.webp)
JetBrainsのプラグインを導入する手順
- CLIを入れます。インストールの記事の手順で入れ、ターミナルで
claude --versionが動くことを確かめます。 - プラグインを入れます。JetBrains Marketplaceの「Claude Code [Beta]」を入れます。
- IDEを再起動します。プラグインを入れた後に行います。
- ログインします。初めて
claudeを実行すると案内が出ます。Pro、Max、Ultra、Team、Enterpriseの有料プラン、またはClaude Consoleのアカウントで使えて、APIキーは必須ではありません。
IDEがclaudeを見つけられない時は、「Settings → Tools → Claude Code [Beta]」の「Claude command」に完全なパスを指定します。/usr/local/bin/claudeのような値です。
JetBrainsのIDEとClaude Codeを接続する2つの方法
| 方法 | 操作 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 内蔵ターミナルから | IDEのターミナルでclaudeを実行する。自動でつながる | 普段の使い方。最初はこちらで試す |
| 外部のターミナルから | 別のターミナルでclaudeを起動し、中で/ideを実行する | 使い慣れたターミナルで動かしたい |
外部のターミナルでは、IDEのプロジェクトのルートと同じフォルダーで起動します。ずれていると、IDEと同じファイルをClaudeが読めないことがあります。つながるとConnected to IntelliJ IDEA.のような文が表示されます。
JetBrainsとの接続を3つの動きで確かめる
起動できただけでは、IDEとつながったとは限りません。編集部としては、次の順に確かめることを勧めます。
- 選択範囲が伝わるか:IDEでコードを数行選択してからプロンプトを送ります。送信の記録に
⧉ Selected N lines from ファイル名が表示されれば、選択範囲が届いています。 - 差分がIDEで開くか:小さな変更を頼み、許可を求められた時にIDEの差分画面が開くかを見ます。開かない時は次の節の「Diff tool」を確かめます。
/configに「Diff tool」があるか:この項目は接続している間だけ表示されます。項目がなければ、接続できていません。
接続に使われるideという内部のMCPサーバーは、設定する項目がないので/mcpの一覧には出ません。一覧にないことは異常ではありません。
JetBrainsで差分と操作を調整する設定
差分の表示先はClaude Code側の設定です。/configの「Diff tool」をautoにするとIDEで、terminalにするとターミナルで開きます。プラグイン側の設定は「Settings → Tools → Claude Code [Beta]」にあります。
| 項目 | 使う場面 |
|---|---|
| Claude command | 実行するコマンドを指定する。WSLや特定の場所に入れた場合 |
| Suppress notification for when Claude Command is not found | コマンドが見つからない通知を止める |
| Enable using Option+Enter for multi-line prompts | macOSでOption+Enterで改行する。変更後はターミナルの再起動が必要 |
| Enable automatic updates | プラグインの更新を自動で確かめて入れる。再起動で反映される |
ESCキーで止まらない時
JetBrainsのターミナルでは、ESCキーがエディターへのフォーカス移動に使われていて、Claude Codeの処理を止められないことがあります。「Settings → Tools → Terminal」で「Move focus to the editor with Escape」のチェックを外すか、「Configure terminal keybindings」から「Switch focus to Editor」のショートカットを削除します。
JetBrainsのRemote DevelopmentとWSLで使う時の注意
Remote Developmentでは、プラグインを手元のクライアントではなくリモートのホストに入れます。「Settings → Plugin (Host)」から入れてください。手元にだけ入れても機能は動きません。
WSLでは、「Claude command」にwsl -d Ubuntu -- bash -lic "claude"のように指定します(Ubuntuは使っているディストリビューションの名前に置き換えます)。
WSL2でIDEが見つからない時
WSL2でNo available IDEs detectedと表示される場合、原因はWSL2のNATネットワークかWindowsファイアウォールであることが多いと公式資料は説明しています。WSL1は影響を受けません。解決方法は次の2つです。
方法1:ファイアウォールで許可する(公式資料の推奨)。今のネットワークの方式を変えずに済みます。WSLでhostname -Iを実行してアドレスを調べ、先頭の2区分に.0.0/16を付けてサブネットにします。アドレスが172.21.123.45なら172.21.0.0/16です。次のコマンドの172.21.0.0/16を自分のサブネットに置き換えて、管理者のPowerShellで実行し、IDEとClaude Codeを開き直します。
New-NetFirewallRule -DisplayName "Allow WSL2 Internal Traffic" -Direction Inbound -Protocol TCP -Action Allow -RemoteAddress 172.21.0.0/16 -LocalAddress 172.21.0.0/16
方法2:ミラーモードに変える。Windows 11 22H2以降で使えます。Windowsのユーザーフォルダーにある.wslconfigに次を書き、PowerShellのwsl --shutdownでWSLを再起動します。
[wsl2]
networkingMode=mirrored
JetBrainsで使う時の権限と機密の注意
公式資料が特に注意しているのは、JetBrainsのIDEでacceptEditsモードを使う場合です。Claudeが、IDEが自動で実行する設定ファイルを書き換えられる可能性があり、そうなるとBashの確認を迂回できてしまいます。そのため、IDEの中では編集のたびに確認するManualモードを検討し、信頼できるプロンプトだけを渡します。autoモードも作業フォルダー内の編集を確認なしで許可します。autoモードの記事もあわせて確かめてください。
- 選択範囲は自動で送られます。接続中は、選択中のテキストと開いているファイルのパスが、プロンプトごとに文脈として送られます。
.envのようなファイルはReadの拒否ルールに入れておくと、選択内容と、開いているファイルの情報のどちらもClaudeに届きません。 - 通信はローカルにとどめます。接続に使うローカルのサーバーは、既定で
127.0.0.1だけで待ち受けます。「Accept connections from all network interfaces」を有効にすると、同じネットワーク内の他の機器から接続先のポートに届くようになり、セッションの通信と認証トークンが暗号化されずに流れます。ループバックでは接続できない時だけ有効にします。WSL2なら、先にミラーモードを検討します。
JetBrainsと接続できない時の確かめ方
| 症状 | 確かめること |
|---|---|
| 「Cannot launch Claude Code」と出る | claudeにパスが通っていません。CLIを入れるか、「Claude command」に完全なパスを指定します |
アイコンを押すとcommand not foundになる | claude --versionで動くかを確かめ、「Claude command」の設定を見直します。WSLではWSL用の形式で指定します |
/ideでNo available IDEs detectedと出る | プラグインが有効か確かめ、IDEを完全に再起動します。自動接続を期待していたなら、内蔵ターミナルから起動したかを確かめます。WSL2では「WSL2でIDEが見つからない時」の手順を行います |
| プラグインは入っているのに機能が出ない | プロジェクトのルートで起動したか、IDEの設定でプラグインが有効かを確かめ、IDEを再起動します。公式資料は、何度か再起動が必要な場合があると説明しています |
| Remote Developmentで機能が出ない | プラグインがリモートのホストに入っているかを確かめます |
| 差分がターミナルに出る | /configの「Diff tool」がterminalになっていないかを確かめます。項目がなければ接続できていません |
IDEに関係なくインストールやログインで止まっている場合は、公式のトラブル対処(英語)を確かめます。
まとめ:JetBrainsはCLIとプラグインを両方入れて動きで確かめる
Claude CodeのJetBrains連携は、CLIとプラグインの両方を入れ、内蔵ターミナルのclaudeか/ideでつなぎ、選択範囲と差分の動きで接続を確かめます。IDEの中で編集を任せる範囲は、権限モードとあわせて決めます。Claude Code全体の使い方はClaude Codeとはの記事にまとめています。
開発チームで導入する時は、使うIDE、権限モード、機密ファイルの拒否ルールを先にそろえておくと、担当者ごとの差が出にくくなります。業務に合わせた運用づくりは、PLaiのAI社員導入支援でも相談できます。





