Claude Codeのプランモード(plan mode)は、ファイルを書き換えずに、コードを読んで調べ、変更の計画だけを出してもらうモードです。入り方は、会話中にShift+Tabを押して画面下の表示を⏸ plan mode onにする、依頼の先頭に/planを付ける、起動する時にclaude --permission-mode planと打つ、の3通りです。計画ができたら内容を確かめて承認し、承認したあとに初めて編集が始まります(確認をすべて飛ばすモードを使える状態で起動した時は例外で、後の確認の節で説明します)。
この記事は、Anthropicの公式ドキュメントと公式の変更履歴を、2026年10月25日に確認して書いています。確認したのは、権限モード、よく使う作業の流れ、ベストプラクティス、設定一覧、モデル設定、VS Code拡張、デスクトップアプリ、サブエージェントなどのページです。編集部は、Claude Codeでプランモードを実際に動かす実測はしていません。記事内の設定例は、公式の例をもとに、JSONとして正しく読めることだけを確かめています。
公式の変更履歴で確かめた時点の最新版はv2.1.310です。プランモードの細かな動きは版ごとに直されているため、手元の版はclaude --versionで確かめてください。
Claude Codeのプランモードとは:編集せずに調べて計画を出すモード
公式ドキュメントの権限モードのページは、プランモードを「変更を加えずに、調べて変更案を出すようClaudeに伝えるモード」と説明しています。Claudeはファイルを読み、調べるためのコマンドを動かし、計画を書きますが、ソースコードは編集しません。計画を承認するまで、編集は止められたままです。
プランモードは、Claude Codeの権限モードの一つです。権限モードは、Claudeが確認なしに何をしてよいかを決める設定です。プランモードのほかに、確認しながら進める「Manual(設定値はdefault)」、ファイルの編集を自動で通すacceptEdits、別のモデルが操作を確かめるautoなどがあります。
| モード | 確認なしで進むこと | 向いている場面 |
|---|---|---|
Manual(default) | 読み取りだけ | 一つずつ自分で確かめたい作業 |
acceptEdits | 読み取り、ファイルの編集、よく使うファイル操作のコマンド | 変更をあとでまとめて確かめる作業 |
plan(プランモード) | 読み取り。autoモードが使える時は、確認の役目を持つ別のモデル(分類器)が通したコマンドも | 変える前に、コードを調べて方針を決めたい時 |
auto | ほぼすべて。分類器が裏で確かめる | 長い作業を任せたい時 |
v2.1.283以降は、設定で変えていなければ、ターミナルとVS Codeで始めた会話の最初のモードがautoです(autoモードが使えない環境ではManualで始まります)。プランモードは、必要な時に自分で切り替えて使います。
プランモードの使い方:入り方と抜け方
Shift+Tabで切り替える
会話の途中でShift+Tabを押すと、権限モードが順に切り替わります。autoモードから押した場合は、1回目でManual、2回目でaccept edits on、3回目で⏸ plan mode onです。Manualで始まった会話なら、2回目でプランモードに入ります。画面下にこの表示が出ていれば、プランモードに入っています(公式のよく使う作業の流れのページも、この表示で確かめる方法を案内しています)。公式の対話モードのページによると、WindowsでShift+Tabが効かない時は、Alt+Mで切り替えられます。
計画を承認せずに抜けたい時は、もう一度Shift+Tabを押します。
/planで、次の依頼だけ計画から始める
依頼の先頭に/planを付けると、プランモードに入ってから、その依頼に取りかかります。
/plan ログイン画面でパスワードを間違えた時の表示を直したい
公式のコマンド一覧によると、/planだけを送った場合は、プランモードに切り替わって止まります。/planの後ろに依頼を書いてそのまま作業を始める使い方は、v2.1.72以降でできます。
起動した時からプランモードにする
ターミナルで起動する時に、モードを指定することもできます。
claude --permission-mode plan
この指定は、1回だけ動かすclaude -pの実行にも使えます。毎回プランモードから始めたい時の設定は、後のプランモードを最初から使う設定で説明します。
プランモードの計画を確かめて承認する
承認の時に選べる3つの答え
計画ができると、Claudeは計画を見せて、どう進めるかを聞いてきます。選べる答えは次の3つです。
| 選択肢 | 選んだ後 |
|---|---|
| Yes, and use auto mode | 計画を承認し、autoモードで編集を始める。autoモードが使えない時は「Yes, auto-accept edits」と表示され、編集を自動で通すモードで始める。確認をすべて飛ばすモードを使える状態で起動した時は「Yes, and switch to BYPASS PERMISSIONS (no further prompts) for this session」と表示され、選ぶとこの会話では確認が出なくなる |
| Yes, manually approve edits | 計画を承認し、編集を一つずつ自分で確かめながら進める |
| No, keep planning | プランモードのまま、計画のどこを変えてほしいかを伝える |
承認すると、プランモードは終わり、選んだモードで編集が始まります。もう一度計画から始めたい時は、Shift+Tabでプランモードに戻すか、次の依頼の先頭に/planを付けます。会話に名前を付けていなければ、承認した時に計画の中身から名前が付きます。
Ctrl+Gで計画を自分で書き直す
承認を聞かれている時にCtrl+Gを押すと、計画がふだん使っているテキストエディターで開きます。Claudeに言葉で頼み直すより自分で書き換えたほうが早い時は、ここで計画を直接直してから進めます。
調べた分の会話を消してから始める
計画を作るまでに、会話の容量(コンテキスト)を多く使うことがあります。設定ファイルにshowClearContextOnPlanAcceptをtrueで書いておくと、承認の選択肢のいちばん上に「Yes, clear context and …」が加わります。これを選ぶと、それまでの会話を消し、計画だけを手がかりに編集を始めます。選択肢には、計画にどれだけの容量を使ったかも表示されます。
{
"showClearContextOnPlanAccept": true
}
この選択肢は、何も書かなければ出ません。なお、古い解説にある「Ultraplan」で計画を磨く方法は、公式のコマンド一覧で廃止と書かれ、代わりにプランモードを使うよう案内されています。会話の容量の考え方は、Claude Codeのコンテキスト管理の記事で解説しています。
プランモード中にできること・できないこと
ファイルの編集は止まり、読むことはできる
プランモードの間、Claudeはファイルを読み、コードを検索して調べられます。一方、ソースコードの編集は計画を承認するまで止まります。公式のサブエージェントのページによると、調べ物が多い時は、Claudeは計画用の調べ役(Planサブエージェント)に調査を任せます。調べ役が使えるのは、ファイルを読む道具だけです。調べた中身は調べ役の側で処理されるので、元の会話の容量はあまり減りません。
調べるためのコマンドは、確認か分類器が通す
調べるためにシェルのコマンドを動かす時の扱いは、autoモードが使えるかどうかで変わります。
- autoモードが使える時:
useAutoModeDuringPlanという設定が最初から有効なため、分類器がコマンドを確かめます。通ったコマンドは動き、止められたコマンドは動きません。ホームフォルダーや作業フォルダーなど、大事な場所を消すrm・rmdirは分類器に任されません。ターミナルでは確認が出て(2分以内に答えないと実行されません)、ほかの画面ではそのまま実行されずに止まります - autoモードが使えない時、またはこの設定を切った時:
ls、cat、grep、find、gitの読み取りなど、読むだけのコマンドとしてあらかじめ決まったもの以外は、毎回確認が出ます
計画中のコマンドも自分で一つずつ確かめたい時は、自分用の設定ファイル(~/.claude/settings.jsonなど)に次のように書きます。/configの「Use auto mode during plan」でも切り替えられます。この設定は、プロジェクトのみんなで共有する設定ファイルに書いても無効にできません。
{
"useAutoModeDuringPlan": false
}
計画のファイルの保存場所
プランモードで書いた計画は、ファイルとして残ります。何も設定しなければ、保存先は~/.claude/plansです。プロジェクトの中に置きたい時は、plansDirectoryにプロジェクトの一番上のフォルダーから見た場所を書きます。
{
"plansDirectory": "./plans"
}
"../plans"のようにプロジェクトの外を指した時や、"docs\\plans"のように区切りに\を使った時(macOS・Linux・WSL)は、~/.claude/plansに保存されます。区切りは/で書けば、Windowsでも使えます。
プランモードを最初から使う設定
ターミナル:プロジェクトの設定ファイルに書く
このプロジェクトでは毎回計画から始めたい時は、プロジェクトの.claude/settings.jsonで、最初のモードをplanにします。
{
"permissions": {
"defaultMode": "plan"
}
}
起動の時に--permission-modeを付けると、その1回だけはそちらが優先されます。自分だけの.claude/settings.local.jsonや、会社が配る管理設定に別の値があると、そちらが優先されます。設定ファイルの置き場所と優先順位は、settings.jsonの記事で解説しています。
VS Code・デスクトップアプリ・Web版
- VS Code拡張:プロジェクトの
.claude/settings.jsonは、最初のモードとしては読まれません。VS Codeのユーザー設定でclaudeCode.initialPermissionModeをplanにします。会話中は、入力欄の下のモード表示から「Plan」を選びます。計画は一つの文書として開き、気になる行にコメントを付けて返せます。v2.1.280以降は、入力欄に/planと打ってもプランモードに入れます - デスクトップアプリ:入力欄の下のモードの切り替えから「Plan」を選びます。アプリはほかのモードをフォルダーごとに覚えますが、Planを選んでもその会話にしか効きません
- Web版(claude.ai/code):入力欄の横のモードの一覧から「Plan」を選べます
計画だけ上位のモデルに任せる:opusplan
公式のモデル設定のページによると、モデルの指定にopusplanを選ぶと、プランモードの間はOpus、編集に移るとSonnetが使われます。考える部分を上位のモデルに任せ、書く部分は速いモデルで進める組み合わせです。会話の中で切り替える時は、次のように打ちます。
/model opusplan
組織が使えるモデルを絞っていて、一番新しいOpusが許可されていない時の扱いは提供元で変わります。Anthropic APIとClaude Platform on AWSでは、許可された中で一番新しいOpusが計画に使われます。Amazon Bedrockなどモデルの呼び名が独自のサービスでこの状態になった時や、Opusがすべて許可されていない時は、古いOpusには置き換わらず、計画もその会話のモデルのまま進みます。
プランモードを使う場面・使わない場面
公式のベストプラクティスは、「調べる → 計画する → 実装する → コミットする」の4段階で進める方法を勧めています。最初の2段階をプランモードで行い、承認した後に実装へ進む流れです。
(プランモード)/src/auth を読んで、ログインとセッションの扱いを理解して
(プランモード)Googleでログインできるようにしたい。どのファイルを変える?計画を作って
(承認後)計画どおりに実装して、テストを書いて、失敗したら直して
計画を作る分だけ、作業全体の時間は長くなります。公式は、計画が役立つ場面を次のように挙げています。
| プランモードを使う | そのまま頼む |
|---|---|
| どう直すか、自分でも方針が決まっていない | 誤字の修正、記録の1行追加、変数名の変更 |
| 変更が複数のファイルにまたがる | 変える範囲がはっきりしていて、修正が小さい |
| よく知らないコードを変える | 変更の中身を1文で説明できる |
公式の基準は「変更の中身を1文で説明できるなら、計画は飛ばしてよい」です。計画をHTMLの資料にして確かめる別の方法は、html-planの記事で紹介しています。html-planは、標準のプランモードとは別のもので、コミュニティで配られているプラグインです。
プランモードが効かない・勝手に編集される時の確認
プランモードなのに、確認なしで編集が進む
確認をすべて飛ばすモード(bypassPermissions)を使える状態でターミナルの会話を始めると、プランモード中でも編集が止まりません。Claudeは「計画だけを書く」よう指示されますが、計画中に試した編集やコマンドは、確認なしで動きます。次のどれかで起動していないか確かめます。
claude --dangerously-skip-permissionsclaude --allow-dangerously-skip-permissions(モードの切り替えの候補に加えるだけでも当てはまる)claude --permission-mode bypassPermissions- 自分用の設定ファイルなどに
"defaultMode": "bypassPermissions"を書いている
この状態でも、自分で「毎回確認する」と決めたルール(askルール)に当たる操作と、大事な場所を消すrm・rmdirでは確認が出ます。v2.1.299以降は、この状態ではプランモードでも確認なしで進むことを知らせる案内が一度出ます。claude -pでの実行やVS Codeのチャット画面では、プランモードは編集を止めたままです。
同じv2.1.299では、ある不具合も直りました。フック(決めておいたタイミングで自動で動く仕組み)や、mods(Claude Codeの画面や道具の動きを変える拡張)が許可した書き込みを、プランモードが通してしまうというものです。古い版を使っている時は、まず更新します。
Shift+Tabを押してもプランモードにならない
autoモードから始めた会話では、Shift+Tabの1回目でManual、2回目でaccept edits onに変わり、プランモードは3回目です(Manualで始まった会話なら2回目です)。画面下の表示を見ながら押します。確認をすべて飛ばすモードを使える状態で起動した時は、切り替えの順番で、プランモードの後ろにそのモードが入り、autoモードはその後になります。Windowsでキーが効かない時はAlt+Mを試します。キーの割り当てを変えている時は、chat:cycleModeの割り当てを確かめます。
会話を再開したらプランモードが外れていた
プランモードのまま終えた会話を再開すると、プランモードに戻ります。ターミナルでは、--continueや、会話のIDを付けた--resumeで再開した場合は、v2.1.290以降でプランモードに戻ります。再開の一覧や/resumeから再開した場合は、v2.1.292以降です。外れてしまう時は、まず版が古くないかを確かめてください。VS Code拡張ではv2.1.246以降です。ただし、VS CodeでclaudeCode.initialPermissionModeを設定している時や、前の会話で選んだモードが引き継がれる時などは、プランモードに戻らないことがあります。
VS Codeでプロジェクトの設定が効かない
先に書いたとおり、VS Code拡張は、プロジェクトの.claude/settings.jsonにあるdefaultModeを最初のモードとして読みません。VS Codeのユーザー設定のclaudeCode.initialPermissionModeを使います。
まとめ:Claude Codeのプランモードは、迷う変更の前に使う
Claude Codeのプランモードは、編集を止めたまま、調べて計画を出してもらうモードです。Shift+Tabで画面下を⏸ plan mode onにするか、依頼の先頭に/planを付けて入ります。計画は承認の前にCtrl+Gで直せます。毎回計画から始めたい時はdefaultModeをplanにします。確認なしで編集が進む時は、まずbypassPermissionsを使える状態で起動していないかを確かめましょう。
ほかの権限モードとの違いはautoモードの記事、コマンド全体はスラッシュコマンド一覧の記事で確かめられます。Claude Code全体のできることや使い始め方は、Claude Codeとは?できること・料金・利用環境の選び方から読み始めてください。




