導入後の成果

Web制作の受注
4社対談時点。5社目も進行
学びから実践へ
約半年対談では参加から半年以上と説明
継続業務
制作後の保守打ち合わせ記録を修正対応にも活用
業務改善
予約の仕組みを自作日程調整など、自分の不便を改善

お話を伺った企業

株式会社ルシアは、大阪を拠点にWeb制作や集客の支援に取り組む会社です。竪野由佳さんはネットショップの運営やコーディングの経験を経て、AIを使った制作と業務改善を実践しています。

株式会社ルシア 公式サイト
対談時の記念写真。左は株式会社PLaiの市岡、右は株式会社ルシアの竪野 由佳さん
対談時の一枚。左:市岡/右:竪野 由佳さん
写真を選ぶと拡大してご覧いただけます。

学習や研究を続けても、仕事に結びつかなかった時期

竪野さんは、もともとネットショップを運営していました。その後、HTML・CSS・JavaScriptを学び、制作会社でコーダーとして働いた経験もあります。コードを書けるようにはなったものの、デザインを含めて一つのサイトを完成させ、自分で仕事を受注するところには難しさを感じていました。

AIへの関心が高まると、学習や研究に多くの時間を使うようになりました。ただ、知識が増えることと、仕事として売上になることは別でした。対談では、AIを触り続けていても収入につながらない時期があったと振り返っています。

市岡がAIを使って仕事を進める様子を見て、自分もそこへ近づきたいと考えたことが、学び始めるきっかけでした。AGI CAMPに参加してから対談までは半年以上。最初からAIエージェントや知識管理の仕組みを理解していたわけではなく、基礎から試しながら自分の仕事へ取り入れていきました。

約半年でWeb制作を4社から受注し、5社目の制作も進行

対談時点で竪野さんは、4社からWeb制作の仕事を受け、5社目にも取り組んでいると説明しています。AIを学ぶことが中心だった時期から、実際に顧客へ制作物を届ける段階へ進みました。

初期の案件では、制作実績として紹介させてもらうことを前提に、価格を抑えた提案もしていました。経験が少ない段階で実績を増やし、その後の仕事につなげるための進め方です。制作費だけでなく、月ごとの保守にも取り組んでいると話しています。

一方で、案件数だけを増やせばよいわけではありません。顧客の希望を聞き取り、修正し、公開後も対応する必要があります。竪野さんの仕事を支えているのは、ページを生成する力に加え、打ち合わせから保守までの情報を残し、次の作業へつなげる運用でした。

打ち合わせを記録し、修正指示を次の制作へ引き継ぐ

顧客との会話をWebサイトの設計や修正に活かす方法について話し合う対談イラスト

竪野さんは、自分で用意した録音の仕組みを、Zoomの打ち合わせやセミナーの記録に使っています。会話で決まったことや学んだことを保存し、後からAIが参照できるようにしています。記録を作って終わりにせず、実務で使う情報として蓄積する考え方です。

Web制作では、顧客から修正の希望を聞く機会があります。その内容が記録されていれば、毎回ゼロから説明し直す負担を減らせます。何を頼まれ、どのような背景で変更するのかを確認しながら、次の制作作業へつなげやすくなりました。

知識を残す運用は、制作以外でも使っています。たとえばAIを教えている相手との会話をもとに、その人に合わせた学習の道筋を考える使い方です。誰にでも同じ案を出すのではなく、本人の話を材料にできる点に価値を感じています。

竪野さんは、前日に話したことをAIが踏まえて応答する変化を、特に大きなものとして挙げています。単発の質問に答えてもらう使い方から、仕事の経緯を共有しながら進める使い方へ変わりました。

AI社員は一度作って完成ではなく、仕事に合わせて育てる

AIを入れた直後から、狙いどおりのデザインが出たわけではありません。竪野さんは、最初にできたものを見て、どこを良くしたいかを伝え、改善を繰り返しました。その結果、初回の出力が希望へ近づくようになったと話しています。

見直しているのは、個々の制作物だけではありません。AIが参照する知識や方針をまとめたファイルも、継続的に確認しています。必要な役割が足りないときは、AI社員の構成を考える担当に相談し、新しい担当を作るか、既存の役割を変えるかを検討します。

この運用では、AIの人数を増やすこと自体が目的になりません。いまの仕事で何が足りず、どの情報が伝わっていないのかを確かめることが先です。役割と知識を調整し、その結果を実際の制作で確認する流れを繰り返しています。

竪野さんは、知識を特定のAIサービスの中だけに置かないことにも意味を感じています。同じ仕事の情報をClaudeやCodexでも参照できるようにしているのが、竪野さんの運用の特徴です。

打ち合わせの記録を、次の制作にも活かす
  1. 01話を聞いて残す

    顧客の要望や打ち合わせの内容を、仕事の背景と一緒に蓄積する。

  2. 02制作して確かめる

    AIで画面を作り、意図した見た目や内容になっているかを確認する。

  3. 03修正・保守へつなぐ

    過去の対応を参照しながら直す。次の仕事でも使える知識を育てる。

コードを書く経験に、AIで試して改善する速さを加える

画面を確認しながらWebサイトを制作する竪野さんのイラスト

以前は、コードを自分で書いて一つずつ画面を作っていました。その経験があるからこそ、AIを使って制作を進められる変化を強く感じています。

自社のホームページも、学びながら実際に作ったものの一つです。背景の動きなどを取り入れ、自分が表現したい見せ方を試しています。完成前にすべてを理解してから着手するのではなく、一度作ってから、自然な言葉で修正を伝えて良くしていく方法を使いました。

この試し方は、Webページだけでなく、アプリや日々の業務に使う仕組みへも広がっています。自分が困っている作業を具体的に伝え、動くものを確かめながら調整できることで、制作の対象が増えていきました。

ルシアが手がけた、想いを伝えるWebサイト

企業の強みを伝えるサイトも、個人の活動を知ってもらうサイトも、見た目だけで完結するものではありません。誰に何を伝え、どこから相談してもらうか。ルシアの制作実績には、そうした目的に合わせた構成やデザインが見られます。

ルシア制作のFamily Partners公式サイトのトップ画面
Family Partners

夫婦関係の修復を支援するカウンセラーのサイト。人物写真とメッセージで相談相手の人柄を伝え、サービス紹介からLINEでの相談まで進める構成です。

制作サイトを見る ↗
ルシア制作の株式会社Geacs公式サイトのトップ画面
株式会社Geacs

空調・設備工事を手がける企業のサイト。事業内容や技術、採用に関する情報をまとめ、会社の強みを具体的に伝えています。

制作サイトを見る ↗
ルシア制作のエムエスクリエイト公式サイトのトップ画面
エムエスクリエイト

住まいの修繕や設備工事のサイト。住空間の映像と代表の言葉を組み合わせ、仕事への姿勢と依頼できる内容を紹介しています。

制作サイトを見る ↗

予約・日程調整も、自分の業務に合わせて仕組みにする

カレンダーと予約の流れを確認する竪野さんのイラスト

対談では、自作した予約の仕組みも紹介しています。Googleカレンダーの予定を確認し、都合の悪い時間を候補から外す。予約に必要な案内やZoomの情報を扱い、相手へリンクを送れるようにするなど、日々の日程調整で不便に感じたことを形にしていました。

既存のサービスを使うだけでなく、自分の業務に合わせて変えられる点が、竪野さんには魅力でした。制作案件のやり取りやAIを教える活動が増えると、打ち合わせ前後の細かな作業も増えます。その負担を自分で見つけ、仕組みへ置き換える発想です。

自作した予約の仕組みはすでに使っており、対談ではリマインド通知を追加する案も出ました。

制作技術に加えて、売り方と集客も学ぶ

Webサイトを作れることと、その仕事を継続して受けられることの間には、提案や集客の課題があります。竪野さんは、制作の学びに加えて、収益化やマーケティングの講座、Xのプロフィールに関する相談なども活用しました。何ができるかを相手へどう伝えるかを考える機会になっています。

配信やセミナーにも継続して参加し、実際にAIを動かす様子を見ることを重視していました。機能の説明だけでは思いつかなかった使い方に触れ、自分の仕事でも試すきっかけを得ていたそうです。配布されたひな形や指示の例も、実践を始める助けになりました。

対談時点では、主な受注の接点はオフラインです。Xの発信やWeb経由の問い合わせは、今後さらに取り組みたい活動として語られています。すでに集客が自動化されている、という実績ではありません。

ホームページを作る、その先の集客まで支えたい

竪野さんが今後目指しているのは、サイトを納品して終えるだけでなく、顧客の集客まで支えられる仕事です。どのように知ってもらい、問い合わせにつながるのかまで考え、制作とその後の活動を一緒に支援したいと話しています。

自社についても、Webから問い合わせを受ける流れを強くしたいという構想があります。学習、制作、受注、保守と積み重ねてきた経験をもとに、次は顧客に選んでもらう仕組みへ取り組む段階です。

また、家庭と仕事を両立しながら在宅で働きたい人へ、自分の経験を伝えたいという思いも語っています。AIの学習を続けるだけだった時期から、顧客の仕事を受け、日々の業務を改善するところまで進んだ経験が、これから支援したい相手を考える土台になっています。

この事例から考える、自社での取り入れ方

  1. 制作技術に加え、顧客の要望と過去の対応を参照できる情報として残す。
  2. 最初の出力を確認し、知識や役割を直しながらAIの使い方を育てる。
  3. 制作、修正、保守、日程調整まで、受注後の業務全体を見て改善する。

自社での活用を考える際は、AIエージェントの導入・活用支援もご覧ください。いまの業務と手元の情報を整理するところから相談できます。

この事例についての質問

Web制作の受注実績は、何社ですか?

AGI CAMPへの参加から半年以上が経った対談時点で、4社から受注し、5社目にも取り組んでいると説明しています。

Web制作が未経験の状態から始めた事例ですか?

竪野さんには、HTML・CSS・JavaScriptの学習と、制作会社でコーダーとして働いた経験があります。一方で、デザインを含めて自分で制作を受注することや、AIの知識を売上につなげることには課題がありました。

打ち合わせの記録は、どのように役立っていますか?

録音した会話を知識として保存し、顧客の修正希望や過去のやり取りをAIが参照できるようにしています。AIを教える相手との会話から、学習の道筋を考える使い方も紹介されています。

Webからの集客は、すでに自動化されていますか?

対談時点では、主な受注の接点はオフラインです。Web経由の問い合わせを増やすことや、顧客の集客まで支援することは、今後の展開として語られています。

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