Codex CLIのショートカットは、作業中のEnterとTabを使い分けるところから覚えると便利です。今の依頼を修正するならEnter、終わった後に続けて頼むならTab。割り当ての確認・変更には/keymapを使います。

この記事では、ターミナル版Codexの入力、履歴、キー設定に絞って説明します。アプリやIDE拡張のショートカットは、使っている画面の設定から確認してください。

操作と利用条件は公式資料をもとに説明しています。2026年11月5日確認。

Codexのショートカット一覧:まず使う6つ

OpenAIの公式CLI操作資料をもとに、依頼を書くときによく使う操作をまとめました。

やりたいことキー使う場面
現在の作業へ追加指示を送る作業中にEnter対象や出力形式を途中で変えたい
次の依頼を順番待ちにする作業中にTab今の作業が終わってから続けたい
以前の入力を探すCtrl+R過去のプロンプトを検索して使いたい
入力履歴を戻す・進める上・下矢印直前に書いた依頼を呼び戻したい
直前の依頼を編集して会話を分岐する入力欄が空の状態でEscapeを2回前の条件から別の進め方を試したい
セッションを閉じるCtrl+C、または/exitそのセッションを終了したい

キーの変更履歴がある環境では、表より手元の/keymapを優先して確認します。例えばCtrl+Rがターミナル側で別の操作に割り当てられていると、Codexへ届く前に処理されることがあります。

CodexのEnterとTabは、指示を送るタイミングが違う

Enterは進行中のターンへ指示を足します。Tabは次のターンの依頼として待たせます。どちらも文章を送る操作ですが、現在の作業を変えたいときにTabを使うと、変更の依頼が後回しになります。

例えば、関数の説明を頼んだ途中で「コードは変えず、必要な関数名だけ知りたい」と気づいたなら、次のように範囲を明示してEnterで送ります。編集部が作った入力例です。

先ほどの依頼を変更します。
ファイルは編集せず、追加が必要な関数名だけを挙げてください。
コード全文と長い説明は不要です。

一方、「今の説明が終わったら、その内容をチェックリストにしてほしい」ならTabで並べます。今の成果物と次の成果物を分けると、どの依頼への回答かを追いやすくなります。

追加指示は、すでに終わったファイル変更や外部処理を巻き戻しません。途中で編集範囲を狭めた場合は、返答だけでなく変更差分も確認してください。やり直すときは、完了したところと残っているところを分けて伝えます。

Codexの履歴検索とEscapeによるやり直し

同じ入力をもう一度使いたいときは、Ctrl+Rで履歴を検索します。候補が出たらEnterで入力へ戻し、使わない場合はEscapeで検索を閉じます。長いプロンプトを最初から打ち直すより、必要な条件だけ変えて再利用できます。

直前のユーザーメッセージそのものを変えたい場合は、入力欄を空にしてEscapeを2回押します。公式資料では、そのメッセージを編集し、その地点から会話を分岐する操作と説明されています。現在の作業に条件を足すEnterとは用途が異なります。

会話の分岐で変わるのは、依頼とその後の会話の流れです。既に変更したファイルまで以前の状態に戻したい場合は、Gitなどの変更履歴で別に戻す範囲を決めます。単に別の説明を試すのか、実ファイルも戻すのかを分けて考えましょう。

Codexの/keymapでショートカットを変更する

/keymapでは、ターミナル画面の操作ごとに現在のキーを確認し、別のキーへ変更できます。公式の変更手順は、対象の操作区分を選び、変更したい操作に新しい割り当てを入れる流れです。

  1. 入力欄で/keymapを開きます。
  2. 変更したい操作と、現在の割り当てを確認します。
  3. 新しいキーを指定するか、既存の割り当てを外します。
  4. 元の入力画面へ戻り、意図した操作が動くか確認します。

変更はconfig.tomlのtui.keymapへ保存されます。今だけの一時変更ではないため、変更前のキーを控えてから、一つずつ変えると戻しやすくなります。別の操作で同じキーを使っていないかも確認してください。

リーダーキーを使う操作は、「入口のキーを押す→表示された候補から目的のキーを押す」という流れです。Codex CLI 0.163.0の公式変更履歴では、既定のリーダーキーCtrl+Xと操作ヒントの改善が紹介されました。版ごとの変更は背景として確認し、実際の割り当ては/keymapで調べます。

設定ファイルの置き場所や優先順位まで知りたい場合は、Codexのconfig.toml解説にまとめています。操作用のコマンドを探すときは、Codexのスラッシュコマンド一覧を使ってください。

Codexのショートカットが効かないときの確認順

症状確認すること
Enterを押しても意図が伝わらない現在の依頼で何を変えるのかを明示する。すでに済んだ操作は変更差分で確認する
Tabで送った依頼が始まらない現在のターンがまだ続いていないか、順番待ちになっていないかを見る
Escapeで前の依頼を編集できない入力欄が空か、2回押しているか、キーを変更していないかを確かめる
キーがターミナルの別機能を動かすOS・ターミナル・Codexの順に割り当てを確認する
/keymapが見つからないターミナル版を使っているか、codex --versionでどの版を起動したかを確認する

設定を変える前に、「使っている画面」「押したキー」「期待した操作」「実際の結果」を一つずつ確認すると、入力の問題と依頼内容の問題を分けられます。アプリを更新していても、ターミナルから呼ぶCLIが同じ版とは限りません。

まとめ:今の依頼はEnter、次の依頼はTab

まずEnterとTabの違いを覚え、過去の入力はCtrl+R、キーの確認は/keymapで探す使い方から始めましょう。手になじまないキーだけを少しずつ変えると、日常の依頼を送りやすくなります。