Claude Codeのアーティファクトは、作ったページや小さなツールをclaude.ai上で共有する機能です。MCPコネクタを使うページでは、公開した人ではなく、見ている人自身の接続と権限でデータを取得します。

「自分には表示されるのに、共有相手にはデータが出ない」ときは、共有範囲、閲覧者のログイン、コネクタの接続と承認を分けて確認します。

操作と利用条件は公式資料をもとに説明しています。2026年11月5日確認。

Claude Codeのアーティファクトで共有できるもの

アーティファクトは、説明ページ、比較表、簡単な計算ツールなど、セッションの成果を相手が開ける形にする用途に向いています。ターミナルの長い回答をそのまま渡すより、読む順序や操作をページ内にまとめられるのが特徴です。提供条件と共有の仕組みはAnthropicの公式アーティファクト資料で確認できます。

ページの内容は、作成時点の情報を埋め込む方法と、閲覧時にコネクタから取り直す方法に分けて考えます。たとえば編集部の用途例では、説明用の売上サンプルは固定した表、社内の最新案件一覧は閲覧者の接続から取得する表、と設計を分けられます。

内容向く用途共有前の確認
静的に埋め込む文章・数字説明、手順、サンプル、固定時点のレポートその情報を共有先へ見せてよいか
閲覧時にコネクタで取得する情報最新の案件・課題・チームデータを扱うページ閲覧者が接続先を利用できるか

このページでは共有と閲覧権限を扱います。Slackから仕事を頼む入口については、Claude Tagの使い方と利用条件で説明しています。

アーティファクトのMCPは、制作時と閲覧時で分かれる

Claude Codeが制作中に使うローカルMCPは、資料やデータを集めるための接続です。公開後のページは、そのローカルMCPサーバーを共有相手へ渡して動かすのではなく、閲覧者のclaude.aiに接続されたコネクタを使います。

場面使う接続情報へのアクセス権
Claude Codeがページを制作する作業環境のローカルMCPなど制作時に使っている接続の権限
共有相手が公開ページを開く閲覧者のclaude.aiコネクタ閲覧者自身のアカウントの権限

そのため、同じページを2人が開いても、接続先で閲覧できる範囲が違えば表示内容も変わります。共有する前に、誰がどのアカウントで見るかを決めておくと、作成者の画面だけで完成を判断せずに済みます。

コネクタは最初の呼び出し前に閲覧者の承認が必要です。接続していない人や承認しない人には、ページのうちライブデータを使わない部分だけが表示されます。公開リンクを未ログインで開いた人や、作成者の組織外から開いた人も、ライブ部分を使えません。

ボタンで課題の更新やメッセージ送信を行う設計なら、その操作も押した人のアカウントで実行されます。読むだけの表と、書き込みを行うボタンは区別して設計してください。接続そのものの基本は、Claude CodeのMCPガイドにまとめています。

アーティファクトの共有範囲と編集権限を決める

誰がページを見られるか、誰が編集できるか、誰の外部データを表示するかは、それぞれ別の確認事項です。Team・Enterpriseで成果物を共同編集する場合も、閲覧者のコネクタ権限まで作成者と同じになるわけではありません。

特に確認したいのが、ページのHTMLや文章へ直接書き込んだ情報です。制作時にローカル資料を読んで氏名や数値を埋め込むと、その部分はコネクタの接続を解除してもページ内に残ります。コネクタの権限で守りたい情報は、固定の本文へ混ぜずに扱います。

編集部では、共有前に「説明として固定してよい内容」「閲覧者が自分の権限で取得する内容」「公開対象にしない内容」の3つへ分ける方法を勧めます。ページの公開範囲を決め、固定データももう一度読み直すと、外部接続の確認だけでは見落とす情報を点検できます。

アーティファクトを使えるプランと認証の条件

2026年11月5日に確認した公式の提供条件は次のとおりです。契約プランだけでなく、Claude Codeのセッションが何の認証で動いているかも確認します。

項目条件
プランPro・Max・Ultra・Team・Enterprise
認証claude.aiアカウントでログインしたセッション。APIキー・ゲートウェイトークン・クラウド認証だけのセッションは公開できない
提供経路Anthropic経由。Bedrock・Google Cloud Agent Platform・Microsoft Foundry経由は対象外
利用画面対応CLI、またはClaudeデスクトップアプリ1.13576.0以降。コネクタ呼び出しはCLI v2.1.209以降
組織の設定アーティファクトが有効であること。CMEK・HIPAA・Zero Data Retentionを有効にした組織は対象外

Pro・Max・Ultraでは、共有するまで本人だけが見る状態です。Team・Enterpriseは組織の管理設定も影響します。公開できずローカルHTMLが作られた場合は、まず表の条件から、契約・認証・組織設定のどこが一致していないかを調べます。

アーティファクトを共有した相手にデータが出ないとき

ページ自体が開く場合は、画面の読み込みとコネクタの実行を分けて調べます。公式の切り分けに沿って、次の順に確認できます。

  1. 閲覧者が同じ組織のアカウントでclaude.aiへログインしているか。
  2. その閲覧者が、ページで必要なコネクタを接続しているか。
  3. 最初のアクセス許可を承認したか。拒否した場合は、ページを再読み込みして選び直す。
  4. 組織の管理者がアーティファクトのコネクタを無効にしていないか。
  5. 全員に表示されない場合は、ページが指定したツール名と接続先が提供するツール名が一致しているか。

制作時には、データを取得できない欄に「必要な接続名」と「接続後に表示される内容」を書いておくと、閲覧者が次に何をすればよいか分かります。空の表だけを表示すると、データが本当に0件なのか、接続できていないのか判断できません。

共有前の確認は、同じ組織で接続済みの人、同じ組織で未接続の人、組織外または未ログインの人、の3ケースで組み立てます。静的な内容とライブ部分をそれぞれ確かめれば、想定した読者へ必要な情報を届けられるかを判断できます。

アーティファクトの共有でよくある質問

自分のMCP接続を共有相手へ渡せますか?

公開ページのコネクタ呼び出しには、閲覧者自身の接続を使います。作成者のローカルMCPの認証やアクセス権が相手へ引き継がれる仕組みではありません。

公開リンクなら社外の人も最新データを取れますか?

組織外または未ログインの閲覧者には、ライブ部分が表示されません。社外向けには、共有してよい情報を静的にまとめる構成が合うかを先に判断します。

7月の更新との関係は?

この記事は2026年7月の更新紹介を、共有とMCPの使い分けに絞って改訂しました。コネクタと共有機能が加わった経緯は公式Week 29、現在の条件は現行ドキュメントを参照しています。