OpenAIの開発担当者の投稿を伝える速報です。公式資料との違いも整理します。発表日:日本時間2026年10月12日/記事公開日:10月14日。

OpenAIのCodex開発を担当するThibault Sottiaux氏は、10月12日の投稿で、CodexとWorkで使うGPT-6.1 Solの既定コンテキスト長を272kから500kへ拡張したと説明しました。長い作業で文脈を圧縮する回数を減らすことが狙いとして示されています。

ここでの500kは、Codex・Workで使う際の既定値についての発表です。モデル自体の最大コンテキスト窓、回答の最大出力長、日本語の文字数とは異なります。また、編集部がすべてのプランやクライアントで500kの表示を確認したという意味でもありません。

500kは一度に扱う文脈のトークン数

コンテキストは、モデルが回答を作る際に扱う指示・会話・資料などの文脈です。長い作業では、増えていく内容をそのまま持ち続けるのではなく、圧縮して継続することがあります。今回の投稿は、その圧縮頻度を減らすための既定値変更と説明しています。

500kは約50万トークンという表記で、日本語50万文字や50万行を意味しません。トークンはテキストなどを処理する単位で、文字数との対応は内容によって変わります。文脈が広がっても、必要な情報の読み取りや回答の正しさが保証されるわけではありません。

500kの既定値とAPIのモデル上限は別

10月14日に確認した公式APIモデル資料では、GPT-6.1 Solのコンテキスト窓は1,050,000トークン、最大出力は128,000トークンと記載されています。これらは投稿で説明された500kの既定値とは、指しているものが違います。

数値何を指すか根拠
500kCodex・Workで使う際の既定コンテキスト10月12日の開発担当者の発表
1,050,000モデルのコンテキスト窓10月14日確認の公式API資料
128,000最大出力トークン数同じ公式API資料

今回確認した公式Modelsページには、GPT-6.1 SolをWork・Codexで使える旨があり、利用できるモデルはアカウントやクライアント、管理者設定などにも依存します。一方、今回取得した公式文書からは「既定500k」という数値を独立に確認できていません。500kについては、担当者の発表に基づく情報としてお伝えしています。

担当者発表の既定500k、公式API資料の最大文脈1,050,000・最大出力128,000トークンを区別する図。
500kは担当者発表の既定値、ほかの2つは公式API資料の数値。別の指標として比較しています。

500kの発表をAPI料金の無料化と混同しない

Sottiaux氏の同日の続報は、サブスクリプションの利用枠から使うGPT-6.1 Solには長文コンテキストの追加料金を課さないと説明しています。この説明を、API料金にも同じ条件が適用されるという意味へ広げることはできません。

10月14日確認の公式API資料では、272K入力トークンを超える場合、リクエスト全体の入力・キャッシュ関連料金が通常の2倍、出力料金が1.5倍になるという長文条件が記載されています。サブスクリプションでの利用と、APIへの従量課金は分けて確認してください。今回の記事は、個々の契約・利用枠・請求画面を検証したものではありません。

現時点では、全員の既存会話が自動で500kになる、圧縮がなくなる、長い資料でも必ず精度が上がる、といった断定はできません。まず押さえるべきことは、500kが「Codex・Workの既定値についての担当者発表」であり、モデル上限やAPI料金とは別の話だという点です。