ChatGPTのアカウントでCodexを使う時は、契約しているプランごとに、使える量の上限(使用制限)があります。PlusやStandard Businessでは5時間ごとの上限があり、それとは別に週ごとの上限がかかることもあります。どれだけ減るかは、モデルや作業の大きさで変わります。残りと戻る時刻は、使用量ダッシュボードか、Codex CLIの/statusで確かめられます。上限に達しても、動いている途中の作業は、公平な利用の範囲で続けられます。その後は、リセットを待つ、追加のクレジットを使う、APIキーで続ける、のどれかを選びます。
この記事は、OpenAIの公式資料(Pricing、Speed、Codex CLIのコマンド、ヘルプセンターのクレジットの説明とProプランの説明)を2026年10月26日に確認して作成しました。数字はすべて公式資料の目安です。上限の減り方や残りの表示は、編集部では実測していません(自分のアカウントで上限を使い切る試験や、画面の撮影はしていません)。上限の数字やプランの内容は変わることがあるため、使う前に公式資料と自分の使用量の画面で確かめてください。
Codexの上限とは:5時間ごとの上限と週ごとの上限
ChatGPTのアカウントでサインインしてCodexを使うと、使った分は、プランに含まれる「使える量」から引かれていきます。公式資料によると、PlusとStandard Businessでは5時間ごとの上限があり、それとは別に週ごとの上限がかかることもあります。上限はプランによって違い、Proには今のところ5時間ごとの上限がありません。上限に達すると、戻るまで待つか、クレジットやAPIキーで続けることになります。
注意したいのは、この上限が「1日に何回まで」のような決まった回数ではないことです。公式資料によると、送れるメッセージの数は、使うモデルや、作業の大きさ・難しさで変わります。手元のパソコンで動かすか、クラウドで動かすかによっても違います。小さなスクリプトの修正なら、少ししか減らないこともあります。一方、大きなプロジェクトや長い作業、多くの情報を覚えておく必要がある会話では、1回で大きく減ります。似た作業でも減り方が違い、依頼文の長さだけでは見積もれないとも書かれています。
上限を共有しているもの
Codexの上限は、Codexだけのものではありません。公式資料では、次のものが同じ上限を使うとされています。
- Codexの手元の作業とクラウドの作業:手元で動かすメッセージとクラウドでの作業は、同じ上限から引かれます。
- ChatGPT Work:ChatGPTの中で使うChatGPT Workは、Codexと料金・クレジット・上限を共有します。
- ほかのエージェント機能:PlusとProでは、ChatGPT for Excelも同じ上限を使います(有料の扱いが始まった機能から順に、この上限に含まれるようになります)。
Codexではあまり使っていないのに上限が近い時は、ほかの機能で使った分も含まれていないかを考えてみてください。
プラン別の上限の目安(2026年10月26日時点)
公式のPricingには、PlusとStandard Businessで、5時間ごとに手元で送れるメッセージ数の目安が載っています。次の表がその数字です。幅が大きいのは、作業の中身によって減り方が大きく違うためです。決まった回数ではないので、実際の残りは使用量の画面で確かめるよう、公式資料も書いています。
| モデル | Plus | Standard Business |
|---|---|---|
| GPT-6 Astra | 5〜45 | 5〜45 |
| GPT-6.1 Sol | 15〜160 | 15〜160 |
| GPT-6 Sol | 15〜150 | 15〜150 |
| GPT-6 Luna | 350〜3,000 | 350〜3,000 |
出典:OpenAI公式 Pricing(2026年10月26日確認)。5時間ごとに手元で送れるメッセージ数の目安です。クラウドの作業は、これより多く減ることがあります。週ごとの上限がかかることもあります。
同じプランでも、どのモデルを選ぶかで目安が大きく違います。表の中では、GPT-6 Lunaがいちばん多く送れ、GPT-6 Astraがいちばん少なくなっています。使えるモデルもプランによって違い、公式のPricingによると、FreeとGoで使えるのはデスクトップアプリのGPT-6 Luna(標準の速さ・順次提供)です。自分のプランで選べるモデルは、Codexのモデル選択で確かめてください。
Proプランの上限
Proには、月100ドル・200ドル・500ドルの3つがあり、金額が上がるほど含まれる量が多くなります。公式のPricingでは、Proには今のところ5時間ごとの上限がないとされています。Proの週ごとの上限の数字は、今回確認した公式資料には載っていません。
Pro 200には、2026年10月時点で一時的な取り決めがあります。ヘルプセンターによると、これから契約するPro 200は、含まれる量が以前より少なくなりました。ただし、2026年9月22日から9月29日午前10時(米国太平洋時間)までの間にPro 200の契約があった人は、契約が続いている間、2026年10月29日まで以前の量を使えます。その後は、料金は同じ月200ドルのまま、新しい量に変わります。対象の人にはメールで知らせるとされています。
Business・Enterprise・Eduの上限
Enterprise・Eduで柔軟な料金(クレジットで払う方式)を使っている場合は、決まった上限はなく、クレジットに応じて使えます。柔軟な料金を使っていないEnterprise・Eduは、ほとんどの機能で、1人あたりPlusと同じ上限になります。Businessも、柔軟な料金を使っていれば、ワークスペースのクレジットを買い足して続けられます。会社で使っている人は、ワークスペースの管理者が使い方の設定を変えている場合もあるため、分からない時は管理者に確認してください。
上限の減り方が速くなる使い方
同じ回数のやり取りでも、次のような使い方では、プランに含まれる量が速く減ります。
| 使い方 | 減り方(公式資料の目安) |
|---|---|
| Fastモード | 標準モードで使う時の2.5倍のペースで減る |
| Ultrafastモード(GPT-6 Astra・GPT-6.1 Sol) | 標準モードで使う時の8倍のペースで減る |
| 画像の生成 | 画像を作らないやり取りと比べて、平均で3〜5倍のペースで減る(画質と大きさによる) |
| クラウドでの作業 | 手元のメッセージより多く減ることがある |
| デスクトップアプリの音声 | 1分あたり0.05ドル分が減る。作業をするモデルの分は、これとは別に減る |
出典:Pricing・Speed(2026年10月26日確認)。
FastモードはCLIの/fastで切り替えられ、設定ファイルで最初から有効にしておくこともできます。速くしたい場面だけで使えば、プランに含まれる量を長く持たせやすくなります。ChatGPTのプランでUltrafastモードを使えるのは、Proの月500ドルのプランと、対象のEnterprise・Eduだけです。詳しくはGPT-6.1 Sol Ultrafastの記事にまとめています。
レビューは、どこで動かしたかで数え方が変わります。公式資料で「Code Review」の使用量として扱うのは、GitHub上でCodexがレビューした場合だけです。たとえば、プルリクエストで@Codexにレビューを頼んだ時や、自動レビューを有効にした時がこれにあたります。手元やGitHub以外で動かしたレビューは、ふつうの上限から引かれます。
残りの上限を確認する方法:使用量ダッシュボードと/status
今どれだけ残っているか、いつ戻るかは、次の2つの場所で確かめられます。
- 使用量ダッシュボード:ブラウザでchatgpt.com/codex/settings/usageを開きます。今の上限と、戻る時刻を見られます。クレジットの残高や購入は、ChatGPTの「設定」→「使用量」か、Codexアプリの「Usage & Billing」から確かめます。
- Codex CLIの
/status:作業中の会話で/statusと入力します。公式のPricingは、作業中に残りの上限を見る方法として/statusを案内しています。使っているモデルや承認の設定、作業できるフォルダも一緒に表示されます。
使った量の推移を見る/usage
Codex CLIの/usageは、残りではなく、アカウントで使ったトークン(AIが文章を処理する時の単位)の量を見るためのメニューです。/usage daily・/usage weekly・/usage cumulativeと入力すると、日ごと・週ごと・累計の量をすぐに開けます。公式資料によると、獲得した上限のリセットがある時は、このメニューからそのリセットを使えます。Codexのアカウント認証がない時は、サインインを求める表示が出ます。
作業中ずっと残りを見ておきたい時は、/statuslineで画面の下の表示に上限の項目を足せます。スラッシュコマンドの使い方はCodexのスラッシュコマンドの記事にまとめています。公式資料は、1〜2週間に一度はダッシュボードを見て、自分の使うペースをつかむことをすすめています。
上限に達した時に起きることと、続ける3つの方法
公式資料によると、作業の途中で上限に達しても、その時に動いている作業(1回の依頼に対する処理)は、公平な利用の範囲で最後まで続けられます。作っている途中の作業が、その場で消えるわけではありません。ただし、新しい依頼を出すには、上限が戻るのを待つか、このあと紹介する方法を選ぶ必要があります。
Proプランについてのヘルプセンターの説明では、上限に達しても、契約が止まったり、アカウントが制限されたりしたわけではないとされています。モデルごとに上限がある場合は、そのモデルが戻るまで使えなくなることがあり、別のモデルを使うか、戻るのを待つよう案内しています。設定を変えて上限を外したり、増やしたりすることはできません。
1. 上限が戻るのを待つ
いちばん確実なのは、上限が戻るのを待つことです。戻る時刻は使用量ダッシュボードに表示されます。急ぎでなければ、待っている間に次に頼むことを短く整理しておくと、戻った後の使える量を無駄にせずに済みます。
2. 追加のクレジットで続ける
PlusとProでは、Codexで上限に達すると、クレジットを足す案内が出ます。プランに含まれる量を先に使い、使い切った後はクレジットの残高から引かれる仕組みです。プランを上げなくても続けられます。Business・Enterprise・Eduで柔軟な料金を使っている場合は、ワークスペースのクレジットを買います。
クレジットを買う前に、次の点を知っておくと安心です。
- クレジットの残高は、ChatGPTのウォレット(ギフトカードなどで入れたドルの残高)とは別のものです。ギフトカードを使っただけでは、クレジットは増えません。
- 自動で買い足す設定(自動リロード)を使えるアカウントでは、残高が決めた額を下回ると、登録した支払い方法で自動的に購入されます。設定した時点で残高がすでに下回っていると、すぐに購入されることがあります。月ごとの上限額も決められます。
- 作業を始めた時に残高があっても、同時に動いている作業で使い切ると、残高がマイナスになることがあります。その後に買ったクレジットは、まずマイナス分の穴埋めに使われることがあります。
クレジットは支払いが発生する操作です。いくら使うかは、プランごとのレートと自分の使い方を確かめてから決めてください。
3. APIキーで手元の作業を続ける
公式資料では、どのプランの人も、APIキーを使えば手元の作業を追加で続けられるとされています。この場合に使った分は、プランに含まれる量からは引かれず、APIの料金として別に支払います。なお、APIキーで使う間は、GitHubのコードレビューやSlack連携などのクラウドの機能は使えず、使えるモデルもそのAPIキーで使えるものに限られます。会社の自動処理(CIなど)でCodexを動かしたい時にも、この方法が向いています。
上限に達したか分からない時の確認順
「急に使えなくなった」「思ったより早く上限が来た」時は、次の順番で確かめると、原因を分けやすくなります。
- 使用量ダッシュボードか
/statusで、残りと戻る時刻を見る。5時間ごとの上限か、週ごとの上限かを確かめます。 - どのモデルを使っているかを見る。表の中では、GPT-6 Astraが、送れるメッセージ数の目安がいちばん少ないモデルです。
- Fast・Ultrafastモードが入っていないかを見る。入っていると、標準モードより速く減ります。
- クラウドの作業・画像の生成・ChatGPT Workなど、同じ上限を使うほかの作業がないかを見る。
- どのアカウントでサインインしているかを見る。APIキーで動いている時は、プランの上限ではなく、APIの料金と仕組みで動いています。
- 数え方がおかしいと思う時は、サポートに相談する。ヘルプセンターによると、サポートは上限をリセットできません。ただし、使った量が正しく数えられていない場合や、上限が戻った後も使えない場合は、調べてもらえます。
上限に達しにくくする使い方
公式のPricingは、使える量を長持ちさせるコツとして、次の5つを挙げています。
- 依頼文の大きさを整える。指示ははっきり書き、要らない前置きや情報は省きます。
- 渡す資料を絞る。関係のあるファイルだけを渡し、できれば対象の範囲や期間も絞ります。
- 出力を必要な分に合わせる。誰が読むか、形式、長さを伝え、必ずやることと、余裕があればやることを分けます。
- AGENTS.mdを小さくする。大きなプロジェクトでは、AGENTS.mdをフォルダごとに分けて置き、毎回読み込まれる量を減らします。書き方はAGENTS.mdの記事で説明しています。
- MCPサーバーを減らす。MCPサーバーが1つ増えるたびに、やり取りに含まれる情報が増え、使える量も多く減ります。使わない時は止めておきます。設定はCodexのMCPの記事で紹介しています。
これに加えて、公式資料は、使う量が思ったより多い時は、より小さなモデルや、より狭い作業の範囲でも役に立つ結果が出せないかを考えるよう、すすめています。たとえば、ファイルの一覧を作る、決まった形式に直すといった作業はGPT-6 Lunaに任せ、難しい設計の相談だけ大きなモデルにする、という分け方ができます。モデルは/modelや設定ファイルで変えられます。設定ファイルの書き方はconfig.tomlの記事にあります。
Codexの上限とOpenAI APIの上限の違い
「上限」という言葉は、OpenAI APIにも出てきます。ただし、この2つは別の仕組みです。この記事で説明したのは、ChatGPTのプランに含まれる、Codexの使える量の上限です。APIキーで使うOpenAI APIの料金や制限は、これとは別に決まっています。公式資料も、APIのトークンの価格を、プランに含まれる作業量の見積もりに使わないよう注意しています。APIの上限については、OpenAI APIの利用ティアの記事で説明しています。
まとめ:上限は回数でなく、残りの表示で判断する
Codexの上限は、プランによって決まり方が違い、PlusやStandard Businessでは5時間ごとの上限があり、週ごとの上限がかかることもあります。どれだけ減るかは、モデル・速さ・作業の大きさで変わります。表の数字はあくまで目安なので、使用量ダッシュボードや/statusで、自分の残りと戻る時刻を見るのが確実です。上限に達しても動いている作業は続き、その後は待つ・クレジット・APIキーの3つから選べます。上限やプランの内容は変わることがあるため、最新の情報は公式のPricingで確認してください。Codex全体の使い方と料金の考え方は、Codexの使い方とできることで紹介しています。






